指談(ゆびだん)でお話しましょう!

2017年01月17日

筆談から ポインティング、トーキングエイド

山元加津子さんの初監督作品、「銀河の雫 はじまりはひとつ」の沖縄上映会と講演会は

ほこぴーこと鉾山健一さんとお仲間の主催でした。

午前中の病院からよしえさんが車に乗せてくれて会場に到着。

お昼をいただいていると「指談をして欲しい人がいるんです」と

ほこぴーさんが私を呼びました。


意識障害だったけれど 今は回復されて声でお返事ができるし、

頷きや表情も豊かな男性が車椅子で会場に来られていました。

指談の必要はないので 筆談をしますか?とお声をかけて

お一人ではペンがまだ持てなかったので 私が支えるようにして

◯、/、数字を書いてみたら利き腕ではなかった左手でしたが

とても力強く動かしてくれて書けました。


ご本人の初筆談の感想は 「いーね」でした。

奥さまに変わって 筆談でもご主人が自分で腕を動かして

お名前を書いていることがはっきりとわかっていただけました。

筆圧をかけられるように自分一人で持つことができない、それだけでしたね。

持ちやすい補助具を工夫することで、お一人で書くこともできるようになると思います。


かっこちゃんが その場で厚紙に あいうえお表を手書きして

最初は少し手を添えながら、途中からはお一人で 文字を指すことができました。

このポインティングでお子さんの名前も教えてくれました。

好きな食べ物を尋ねたらぼそっと 「ないな〜」と呟かれたのです。





それで濁点、半濁点、延ばす音、小さな文字も表の一角に書いたら そば、と指で指し示されました。

倒れて何年ですか?と聞くと奥さまが三年、と言いかけたのをご本人が四年になると訂正されました。

iPadのアプリで トーキングエイドをダウンロードすれば

文字でも イラストからも文章が作れて読み上げができます。



指さしが震えたりする時は トーキングエイドの文字部分に被せて使えるカバー(文字部分に穴が空いている)が

あるそうです。(助成の対象になるんじゃないでしょうか)



意識障害からここまで回復できることを見せてくださってありがとうございます。

  


2017年01月17日

沖縄に行きました。

先週末から山元加津子さんの講演会に合わせて

沖縄へ行ってきました。

9月にお目にかかった、よしえさんのご主人が遷延性意識障害で入院されている病室へ。



山元加津子さん、かっこちゃんも行かれて、力が要らない介助方法で

ベッド上で身体の位置を直すやり方他、介助方法を学ばせていただきました。

例えば ベットで 身体を左右に寄せる、枕の方向に動かす、足元へ動かす、等。



日々に役立つやり方や上半身を楽に起こす方法、端座位にする方法、

首の動きを助ける方法、ズボンを楽に着せる方法などをご家族と練習されました。


前回から4ヶ月余りの間に 表情も出てきて、むくみも取れています。

体幹が通ってきていることも実感できました。

足首も踵も柔らかく保たれています。

毎日のご家族でのリハビリの積み重ねが現れていました。


ご本人をモデルに介助方法の練習すると、

お母さんは力がないので すぐにできて コツを掴んでいただけました。


身体にはいろいろの管がまだ付いていますが 座る練習を

続けていくときっと管が外れていくでしょう。


諦めないで、回復に必要なことを繰り返していくこと。

その方法や情報が白雪姫プロジェクトに集まっています。












  


Posted by まきの じゅんこ at 13:22Comments(0)白雪姫プロジェクト諦めない心

2017年01月09日

伝える。


指でおしゃべり、指談を誰のため、何のために伝えているのか。

未常識であっても 本当のことと実感するからです。



指でおしゃべり(指談)というのは ご本人が 身振りや言葉が使えず、

指も動かせず、文字を書くこともできない状態であっても

聞き取るこちら側の心の状態を整えることで 意思疎通ができる方法です。


はい、そうです、合っています、というのを ◯をイメージしてもらい、

その形を書きたい思いが指先に伝わるのを 感じ取る、そういう方法です。


イイエ、違います、そうではない、というのは /または直線で思ってもらいます。


指先に 曲線が伝われば 完全な円形でなくても ハイ、そうですと伝わり、

直線であれば イイエ、違いますと伝えられる方法です。



意識障害の方や 生まれつきの障がいで話せない方も誰にも

私たちと変わらない、同じように思いも言葉(思いの響き)もあると

信じるからこそ 問いかけもするのですね。


閉じこめられ症候群は 中からは開けられない部屋に鍵をかけられたような

状態です。


その状況から回復できた方が 「死を超える恐怖だった」と言ったそうです。
(岩崎靖子監督が聞いたことだそうです。)



返事が返らなくても 普通に声をかけていただく。

伝わると知っていただく、それもまた コミュニケーションと考えています。



  


2017年01月05日

確信に変わる


(お土産に頂いたお菓子の包装紙、東郷青児の絵です。懐かしい!)

待ち合わせをした駅は 若い頃に住んでいた街の沿線の駅。

駅舎が地下になったり、変わったところもありますが

懐かしい街並みを 久しぶりに移動して病院へと案内していただいたのでした。



水頭症の手術から意識障害になられたお母さまと 指談で

お話をさせていただきました。


お医者さまからは 「こちらの声かけも理解できない状態です」と言われたそうです。


病室では 指の一本ずつを触りながら、右手の親指を触っています、感じますか?と

声をかけていきます。

聞こえているか、目が見えるのか、どこかに痛みがないか、

ご家族が来ていることがわかるか、などを尋ねながら ◯と/で答えをもらいます。


一、二の、三、の三に合わせて 瞬きをパチパチと二回できるように 声をかけます。

すぐにできなくてもいいのです。

ご自身が心の中で 一、二の三!とカウントして パチパチと瞬きをしようとすると

脳の神経の軸索が伸びて やがてできるようになる日がきっときます。


ご家族に指談と筆談のコツもお伝えしました。

娘さんが 指談での読み取りができました。

筆談で お話をしていると、ハイのタイミングで パチパチと瞬きができて

何度か、ぴったりのタイミングで 二回の瞬きをされました。

すごく頑張ろうと瞬きをされたのが伝わってきました。


「家族の間では漠然と母は我々の言葉をわかっていると思っていました」

とおっしゃっていました。

「その漠然とした思いが (指談の)おかげで確信となりました。」と

メールをいただきました。


春に向かって 回復されることを祈ります。

諦めることなく、回復を信じて 日々の看護を明るく 続けてくださると嬉しいです。
  


2017年01月01日

あけましておめでとうございます。

2017年になりました。

みなさまに 佳い年でありますように。


大晦日に 都内に入院中の 意識障害の方のご家族に

指談を紹介したいと 連絡をいただきました。


たまたま明日から上京の予定を組んでいて

4日の午後から 病院に伺うことになりました。


外からは 何もわからないように 見受けられても

脳幹が活動できているならば 伝わっているのだと

これまでの 出会いの数々に教えられました。


必要な方に 届くように 伝え続けていく、

今年もそういう一年になりそうです。  


Posted by まきの じゅんこ at 12:49Comments(0)白雪姫プロジェクト

2016年12月30日

年末の病院訪問


約一年前に脳梗塞で倒れ、意識障がいの方に会いに行きました。

息子さんと待ち合わせて病室にうかがうと穏やかな表情で

お顔も手足も 肌の血色がよくて 艶々です。

ご主人がお仕事も辞めて毎日ケアに通っているそうです。



瞬きや手足の動きと ハイ、イイエの思いが連動するところを探します。

指談や筆談がやりやすいように 腕、肩、背中をふるふると動かします。



肩甲骨と背骨の間を触ると、表情が動きました。

足裏を刺激すると表情も動き、手足も動かします。

まだ反射かも知れませんが 感じることから

感覚の回復につながればいいですね。


指談で 思いを聞いた後に、ご主人に筆談の方法をお教えしました。

◯と/の伝わり方の違いが感じられたら あとは練習あるのみです。


ご家族が 大切に思い、寄り添って介護されていることが

よく伝わってきます。生命が助かったことを ありがたいと考えて

情報を集め、家族のできるリハビリを絶やさずにされていました。

なんだか暖かい氣持ちで 病室を後にしました。









  


2016年12月27日

大垣で 指でおしゃべり会 1/22


年明け、1月22日に大垣でも指でおしゃべり会を 開いていただきます。

主催のharusola salonさんは 重度の身体障がいのお子さんの家族会。

このご縁も ひろやくんから繋がっていきました。

ご案内はこちらのブログから。


はるくんはお空に帰ってしまったのですが 同じ病を持つ、ひろやくんが

はるくんとおしゃべりできるようで、ひろやくんから指談ではるくんの思いが

伝わって、ブログで繋がっていた ひろやくんのお母さんからはるくんのママに

その言葉が伝えられて 絵本にもなりました。


はるくんは お空で いつも応援してくれていて、一度も会ったことはないのに

お写真はなんだか懐かしい感じがするのです。

  


2016年12月27日

「その後」の嬉しい報告です。

9月に静岡で 指でおしゃべりの会を開いていただきました。


台風が近づいていて 病院から出られない小さな人に会いに

初めて病院にも行かせてもらって お話を聞きました。


ひろやくんのママが 今月、静岡の病院に行ってその後のことを

ブログにアップしてくださって、嬉しい氣持ちで読みました。

こちら

足でお返事できる小さな人は多いのですよ。

コミュニケーションはスキルよりも こちらの心境が大事かなぁと思います。

  


2016年12月25日

小さな人にこそ


今年も 小さな人が指でおしゃべりをしたその後から

お母さんの笑顔が増えたり、お子さんは落ち着きが出たり、

指談が家族でまだできないままでも、小さな人が なにかの扉を開いて

できないという諦めが できそう、という希望へと変わったのを

何人もの小さな人に見せてもらいました。


私は拓く時にそこにいる人、なのかも知れません。




  


2016年12月25日

さくちゃん


今年の初めに お伺いしてさくちゃんに会った時、退院されてすぐでした。

18トリソミーのさくちゃんは 血流の関係で

チアノーゼも出ていて 華奢で まだ赤ちゃんのようでした。

2歳になったばかりのさくちゃんは キュートな表情で

おばあちゃんに抱っこされて 指でお話すると

はい、という返事と同時に左足がピーンと上がりました。


そして 指でお話をしてから 頷くことや 顔を横に振って

意思表示もするようになってきたのです。


12月の指でおしゃべりの会では 体重も9,7kgと増えて

ぽっちゃり、ぷくぷくとしたのに 血色のいいさくちゃんです。


見た目にも大きく成長がわかるのですが

表情豊かに伝えることもとても変化が大きいと思います。


寝返りができて首を鍛えることも 自分で意欲的にするの。

言葉が やや上から目線なのも 可愛いです。


心臓の手術を控えているさくちゃん、

主治医の先生について真面目な感じ、と教えてくれました。


見かけの二歳児の身体と 内面のよく氣付くところのギャップが

微笑ましいです。