指談(ゆびだん)でお話しましょう! › 白雪姫プロジェクト

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2019年06月14日

えいちゃんが中継してくれて。


小学生が四人集まってくれて 指でおしゃべりの会をしていただきました。

四人とも何度か指談の経験があります。

一緒にいても 四人とも目を合わせるとか
同じ遊びをするわけではないのですが
一緒に遊べて楽しかったんだそうです。

スマホを耳に当てている、りんくん。
バランスボールでリズムを取るひろくん、
ビデオを見ているえいちゃん。

ひろくん、手を触られたり、トイレ訓練のような話題を話したくないのです。

それで えいちゃんに サテライトのお手伝いを頼みました。
お願いすると こちらを見て、えー?っという表情ですが 私に手を出してくれました。

この日は 爪を噛むのはなぜ?とママからの聞いて欲しいこと、が前もって連絡がありました。

爪を噛むのは 辞めた方がいいのに、辞められないと 見るのか、
そうすることで心を落ち着かせることができると知る能力があって、心を落ち着かせる仕草なんだとみるか、見方を変えられませんか?とお話しました。


ママからは「しゃべらないどもたちがおしゃべりをしていて楽しんでいることが一番よかったこと」と感想をいただきました。

会うたびに 成長が感じられる勇者さんたちでした。  


Posted by まきの じゅんこ at 02:07Comments(0)白雪姫プロジェクト

2019年01月21日

それ、やりたい、やりたい!

たっくんは小学四年生になっています。


久しぶりに会ったら 背が伸びて

表情も豊かになっていました。

四年前に会った時は不随意の動きばかりに見えたのに

手の指も柔らかく伸ばすことができるんです。

療育、頑張ってるんだね。


この日は るねちゃんがインフルエンザ罹患で

たっくんが指談の世界への道を開いて

初めて指談に接する方たちの相手を勤めてくれました。


場所はシルキーさん、こども食堂の活動もされているそうです。

亡くなられたお嬢さんが 障害者で 目が見えなかったとのこと。

お嬢さんが使いこなしていたのだけれど

処分を考えていた、というトーキングエイドを

たっくんに譲ってくださいました。


指談の時も表情が動いて よく伝わる、たっくんが

トーキングエイドを見た途端に

指先にも身体中でも嬉しい!それ、やりたい、やりたい!と連呼。


今、学校でもスイッチを押すと機会が音声を出す、

そんな練習をしているそうです。


これ、自分のきもちが音で伝えられるの?

僕のことばが音になるの?

と、大興奮。


諦めていたかも知れないけど

可能性の扉はたくさんあって、開く決心をしたらいいだけ。


シルキーさんが、プリンターもあるのよ、と

お部屋で探していたら もう一台!出てきたんです。

てっきり、断捨離したものと思っていたのに、って。

たっくんの従姉のるねちゃんも

きっと使えるようになりますね。


成長を見せていただいて、たっくんの想いに

みんなが笑顔で過ごせたのでした。

  


2019年01月21日

大きな働き

2019年、今年もよろしくお願いいたします。


二年以上も自宅介護で頑張っているYさんが

意識障害のご主人に会って欲しいと連絡をいただいて

レスパイト入院されているタイミングで 病院に面会に行きました。

駅から病院へはおよそ45分のドライブです。


私は自宅介護になる前のご主人に会っていました。

車ではこの二年余りの Yさんの心の変化、体験からの学びを

お聞きしながら移動しました。


遷延性意識障害でベッドに横たわっていても

周りの方や出会っていなくても どこかの誰かにまで

生きていることだけ、そこにいてくれることだけで

大きな魂レベルの働きかけをされていたことを

今回の訪問で強く感じました。


その大きな働きは 目にも見えず、数値化も計量することも

できないのですが 心を向けて感じ取ること、ですね。


山元加津子さんが きっといつかのいい日のためにあること、と

よくお話されるように 厳しい自宅介護の日々もいつかのいい日に

必要な 大事な時間だと思えるとYさんも言っていました。


もちろん初めからそう思えたわけではなく、

倒れたご主人を介護する中で自然に見方が変わり

辛かった人との関わり合いが いつしかわだかまりが解けていて

人って変われるんだ!と実感する出会いもあったそうです。


厳しいと思う日々の中で 無条件の愛をご主人に感じる姿、素敵でした。


Yさんのご主人の手術がもうすぐです。

いいふうに、いいふうにと祈ります。

  


Posted by まきの じゅんこ at 16:59Comments(0)白雪姫プロジェクト

2018年10月19日

指でおしゃべり会 沖縄




大型台風に驚いた9月はとうに過ぎて もう、10月も半ばを過ぎて…。

その間も 白雪姫プロジェクトと指談を伝えて東へ、西へ。

今年の暑かった、暑すぎた夏は台風と共に去っていきました。


宮古島には今年の2月にも行きました。

その時に小さな勇者さんとの出会いを作っていただいて

8か月ぶりくらいの宮古島でまた指でおしゃべりをしてきました。


宮古島空港で偶然Kちゃんとママに会いました。

同じ便で那覇から飛んで来たんですね。

赤ちゃんぽさが すっかり消えてしっかりした感じでした。


前回は時期的に体調が整いにくい季節だったからか

二度目の指でおしゃべりで小さな勇者さんたちは

なんとなく年齢を重ねて(一年足らずの時間には思えないほどに)

どっしりした感じがありました。

今年の2月だったなんて信じられないくらい、成長を感じました。


Kちゃんは春から保育園に通うようになって 本来の芯の強さが出たようです。

指談の講習会にはKちゃんのママと 小学生でとても優しい、

Kちゃんのお姉ちゃんも参加してくれて、後から 可愛いお手紙をいただきました。



「Kちゃんをよろしくおねがいします」と書いてあってほろりとしました。


  


Posted by まきの じゅんこ at 00:18Comments(0)白雪姫プロジェクト出会い指談の講習会

2018年06月14日

19歳の想い


療育センターに 翌日も伺って ケンタくんとお話。

ずうっとここで生活しているケンタくんは もうすぐ19歳。

おかあさんに 僕のことばっかりじゃなくて

おかあさん自身の幸せを探して欲しい、と言いました。


困っていることはないとも。

不自由に見えても 心がとても自由なことに

感動します。  


Posted by まきの じゅんこ at 17:21Comments(0)白雪姫プロジェクト深い想い

2018年06月10日

瞬きで


鈴なりのライチ、初めて見ました。

高齢者のデイで Kさんに会いました。

寝たきりになっていらして 言葉は時たま出るそうです。


ご挨拶して 瞬きでお返事ができるか、見せていただきます。

お名前を尋ねて Kさんで合っていますか?

合っていたら いち、にのさん!で瞬きをしてください。

そう声をかけて 瞬きでお返事ができるか、どこか動くところがないか

Kさんの様子を見ます。

身体の痛みが あるかどうかも尋ねます。

瞬きで痛いところがあることを教えてくれました。

痛むのは頭ですか?首ですか?肩ですか?

背中ですか?と順番に聞いていきます。


Kさんは腰が痛いと伝えてくれました。

他にも痛いところがありますか?と聞いたら瞬きをしました。


坐骨神経痛の感じかも知れないと思って お聞きすると

瞬きで そうだよ、と教えてくださいます。


Kさんは脚が曲げられない様子でしたが

坐骨神経痛には脚の動きができる方がいいので

ストレッチを一緒にしてみました。

ご自身が動かないと思い込んでいる膝が

曲げられてKさん、ちょっとびっくりされた様子でした。


奥さんから、Kさんに聞いて欲しいことをスタッフさんに

頼んでいて Kさんの思いを指談で聞くことができました。


スタッフさんがKさんと瞬きでの会話に挑戦して

「あー、わかっているね。これからも話そうね」と

声をかけてくださいました。


  


Posted by まきの じゅんこ at 06:30Comments(0)白雪姫プロジェクト

2018年06月09日

沖縄で 指談 つづき


ほこぴーさんに 滞在中は どんな風にでも

指談のスケジュールを入れてくださったらいいですょと

伝えてありました。

それで 講習会の後と翌日の午前中にも

何人かの方とのお話を段取りしてくれました。


かれんちゃんは おしゃれが大好きなお嬢さん。

三年前にも宜野湾市で会っています。


この日はご両親と訪問の担任の先生 ヘルパーさんも一緒に

おしゃべりをしました。

膝のストレッチをお手伝いして 深く曲げた膝頭を

かれんちゃんの手で触ってもらいました。

その時、かれんちゃんは 驚いたように反応して

膝がわかった!と指談で教えてくれました。

ここが肩、ここが腕、肘がここで肘の下の腕、

そう言って指先の一本一本も触ってみると

自分の身体を捉えることができると聞きました。

ママがかれんちゃんにおしゃれなネイルをするのも

大好きって言いました。学校のお勉強も好きだそうです。

先生が同級生が読む本と同じ本を読み聞かせで読んでいて

それがいいということも わかりました。


3年ぶりでしたが 少し大人びたおしゃべりをした

楽しい訪問でした。


  


Posted by まきの じゅんこ at 10:56Comments(0)白雪姫プロジェクト深い想い

2018年06月08日

沖縄でおしゃべり


ともちゃんはご家族がとても丁寧にケアをされているお嬢さん。

夜、眠れない様子の時にどうして欲しいか、って尋ねたら

お母さんにベッドの横に一緒に少しの時間でいいから寝て欲しいと

指でおしゃべりしてくれました。


おかあさんが にっこりされて 「そうするんです、たまに」と

教えてくださいました。

なんだか 添い寝して欲しいのかなぁと 感じ取っていらしたそうです。

指談ではこんな風に 日常のさりげないことをお話しています。



療育園で生活するあきらさんにも会いに行きました。

お父さんも一緒におしゃべりに加わっていただき

困ってることがないか、尋ねたのですが

指談では「困らないの、私」という返事です。

「過ぎた時間よりもこれからの楽しみを考えるから

未来の楽しいことを考えていると困らないの」と言います。

お父さんが大好きで 会いに来てくれるのが嬉しくて

食事も本当は自分で食べられるのだけれど お父さんがいると

親孝行のつもりで 介助してもらって甘えるんだそうです。




たかしさんは 意識障害から回復途中の男性。

今回は端座位を奥さんと一緒にしました。

膝が直角に曲げられていて 足裏が床に (足を乗せる台でも)

しっかり着いた姿勢で ベッドの端に坐位を取ることは

脳幹を刺激して回復のスイッチを入れることで

座れるようになるための練習というだけではないのです。

脳幹の重さが頚椎と背骨に掛かる姿勢だから

回復のスイッチが入るのでしょう。

宇宙から帰還した宇宙飛行士の帰還プログラムにも入っていると

以前、内閣官房の医療スタッフさんに聞きました。


首を起こすことも大切です。

顔を上げて、と言うのもいいですね。

遠くを見てください、と言う方がたかしさんは

首を上手に起こせます。

そして上体を左右に大きく倒して刺激します。

倒れそう、と感じて 姿勢を戻そうとすることで

脳は回復するスイッチを入れるんだそうです。

  


Posted by まきの じゅんこ at 00:44Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年06月08日

沖縄で 指談



沖縄で 指でおしゃべりの会を 開いていただきました。

三年前にも宜野湾市で 開いてくださった鉾山さんと

お仲間が声をかけてくださって 那覇だけでなく、

宮古島からも 朝子さん、奥谷さんが参加されました。



見たことがあるけれど うまく読み取りができない、という場合には

どうしたらいいんでしょう?


私なんかに できるかな?

わからないだろうなぁ。という不安を手放して

思いは伝え合える、と信じきることも大切ですね。


心の目と耳をすませて 感じること。

心を落ち着かせて 感じるセンサーを開くこと。


それで 二人で組んで こんな体感をしてもらいました。

①一人が「この場所から動きたくない」と思って立つ。

その人の背中をもう一人がそうっと押すと 動かしずらいのです。

②次に「前に歩きたい」と思って立つと

見た目には一緒でも そうっと押すだけで軽く動かせます。


これは心が身体を動かす、氣の原理から説明ができます。


指談でも ご本人が◯ と伝えたいと思っている時には

読み取る人が ◯を描くと軽いタッチで動きます。

逆に◯と伝えたいのに□や△を読み取る人が描いてみると

氣がぶつかって指先の動きがゴツゴツして重くなります。



対話が成立するにはお互いが平らかな関係、

年齢や立場に関係なく 宇宙の同期生というか、

なんらかの違いがあっても 同じいのちなのだという感覚。


ありのまま、お互いが素晴らしい存在と認め合うことです。

エリックバーンの交流分析でいうところの

I’m OK. and You are OK.ということも大切です。


講習会には来られなくても 指でおしゃべりをして

思いを聞いて欲しいという方のご自宅や病院や療育園や

高齢の方の介護施設にも伺いました。 (つづく)


  


Posted by まきの じゅんこ at 00:41Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年05月24日

けんちゃん

良ちゃん主催の 指談教室には 良ちゃんのお友だちも

何人か来てくださいました。


けんちゃんは介護タクシーでお母さんとヘルパーさんと

参加した青年です。


介護タクシーの予約時間が 指談教室の途中まででしたが

「晴れて氣持ちがいいから、帰りはお散歩のように

歩いて(けんちゃんはストレッチャーで)帰ろう!」とお母さんが言って

残ってくれたのでした。


少し発語もあって、痛い、痛いと

毎晩のように寝るときに言うことを

お母さんは心配されていました。

どこが痛いとは言わないので 心配です、と。


でもけんちゃんに尋ねると指談での答えは

「痛い!は 寝静まる時間への不安で

実際に痛むことではない」そうでした。


そうしたらけんちゃんが「(音楽を)かけて、かけて」とも言うと

おかあさん。


静寂への不安を消すことで痛いと言わなくなるのかも知れません。


「けんちゃんは昼間にうとうとしたり、休めるけれど 痛い!痛い!って言うと

お母さんが夜に眠れないじゃない?

お母さんが疲れてしまうと けんちゃんのお世話ができないよ」と

私が言ったその瞬間に目を見開いて あ!っというお顔をけんちゃんはしました。

その時に けんちゃんを見守っていたみなさんも どよめきました。


うっかり忘れてお母さんに甘えていた様子です。

けんちゃんは言葉数が少なくても 理解があり、思いもあると

わかったことで お母さんの心配も小さくなりました。

そしてちょっと照れたけんちゃんが素敵でした。


  


Posted by まきの じゅんこ at 20:11Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会