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2016年05月18日

イントゥイーション


平安時代の医書、医心方から読み取る処方のことを

解説していただく機会に参加しました。


ちょうど NHKのEテレ「ハートネットTV」で

医心方が取り上げられて 11日に放映されたばかり。

今日も13:05から再放送があります。


ただ漢文を訳すだけでなく、そのことと源氏物語とを

リンクさせて 物語でも検証できることもユニークですね。


わからない、がわかった!になる喜びで ご自身の重篤な病氣も

いつしか克服された槇先生です。

イントゥイーションが働くのでしょうね。




  


Posted by まきの じゅんこ at 12:57Comments(0)白雪姫プロジェクト出会い深い想い

2016年04月28日

はるくんの絵本



はるくんは昨年6月に亡くなったおこさんです。

ウエスト症候群と言う病名を持っていました。


ひろやくんと はるくんは会ったことはないのだそうです。

亡くなってから ひろやくんがはるくんとお話をしていると

わかって 指談ではるくんの思いをひろやくんが

伝えてくれたそうです。


そして ひろやくんから伝えられたはるくんの言葉で

はるくんの絵本ができました。

天国にかえってしまった はるくんからの優しい言葉。

HarusolaSalonさんから届けていただきました。



はるくんはイベントもぴかぴかの青空で応援をしてくれます。

直接会えなくても ご縁は繋がること、不思議ですが

はるくんの繋いでくれるご縁、大切にして

ほんとうのことを届けたいと思います。




  


Posted by まきの じゅんこ at 19:09Comments(0)深い想い

2016年04月25日

誠さんのビデオ



15日に空へと帰ってしまった誠さん。40歳でした。

昨年5月の初対面の時にOさんが ビデオカメラを持って

自転車で来てくださり、指談の様子を撮っていました。


先日、そのビデオをDVDにして 私にもくださいました。


言葉で伝えられない誠さんが 指談で伝えた言葉を

今も思い出します。


こういうふうに誠さんとの別れが来てしまうことになると、

記録が残っているのはたまたま、撮ってくださったのですが

ありがたいことです。

見ると涙が今も溢れます。

亡くなって哀しい涙ではなく、素晴らしい魂から伝わる思いに

涙が流れたのでした。


明日は 横浜のkakkoちゃんのイベントで

出会えたkさんのところへ伺います。

指で息子さんの思いを読み取れますように。


明日も精一杯、させていただきます。





  


Posted by まきの じゅんこ at 00:38Comments(0)深い想い

2016年03月11日

身体中で聞き耳

久留米では別の部屋にいる勇者さんたちにも お話を聞きました。

何人もの勇者さんが それぞれに活動をされたり横になったり。

お一人ずつ、身体の痛みがあるかどうか、困っていることがないか、

やりたいことはあるか、尋ねていきます。


ご自身でハイとかいいえという返事ができる方もいらっしゃるし、

わかりやすい返事ができない方もいます。

それでも指談でおしゃべりをしていくと表情にも変化が現れてきます。


Sさんは手を人に持たせることは苦手のようでした。

みみの魔法、といって響さんから教えてもらったように 頬に手を当てることは

なぜか、大丈夫でした。

いいよ、という返事の時に手のひらでも決まったポーズがあるように見えました。

指を伸ばしたまま揃えてつんつん、とするときと 握り拳のようにしてその指を

ご自身のもう一方の手のひらにパンと当てるときと、拳のようにした手の甲を

もう一方の手のひらにパンとする、三つのポーズです。

指談で この合図が出るときの氣持ちを教えてください、というと

それぞれの言葉=氣持ちの時には決まったポーズをされることがわかりました。


こうして 指でおしゃべりが始まって、次々に聞き取りをしていると

その部屋の雰囲氣が変わるのを感じます。


他のメンバーさんは それぞれに自分のやりたいことに向き合っていますが

身体中を耳にしているように 聞き耳を立てる感じがしました。

そして次は私よ、その次に俺!というように自然に順番が決められていく感じも。

もちろん声を出して打ち合わせをするわけではないのですが ご自分たちで

流れがよい感じで立候補するように順番を打ち合わせしているかのようでした。


言葉が出せなくても会話、対話が成立することを スタッフさんも感じ始めています。

支援の関わりの質が上がるかも知れません。

ご本人の希望を取り入れた支援がいっそう進むと(これまでが違うという意味ではなく)

お互いにこれまで以上にいい関係が築けると思います。

つづく  


Posted by まきの じゅんこ at 00:38Comments(0)白雪姫プロジェクト深い想い

2016年03月10日

未常識

久留米の障がい者支援施設や事業もされている

ポレポレのスタッフさんに先月出会えたのですが

 「うちのメンバーさんとも話せますか?」とおっしゃって

久留米のポレポレさんに日帰りで行ってきました。


この2年あまりの中で 指を持たせてもらえた方からは

言葉としての思いを伝えてくださるし、その後で会えると

ご自分から指でお話をしようとしてくださるのです。

久留米の勇者さんたちともお話できると信じていました。


新幹線でさくらを使うと途中の博多での乗換もなくて

新大阪からちょうど3時間、9:25amに到着しました。


朝、最初にお話をさせてもらったRさんは言葉がでるのですが

絶え間ない質問の繰り返しとはい、いいえも声や頷きで伝えます。


頷きとハイとが一致して言えているかどうか、指談でも聞いていきました。

ハイと頷き、つぶやきはほぼ一致するとわかりました。


絶え間なく質問するのは不安な氣持ちが出るからということも

指談でお話してくれました。筆談もできると思えたのでスタッフさんが

用意してくれたマーカーとホワイトボードで自分の名前を書くこともできたし、

やりたいことを書いてくれました。


午後の講習の時にスタッフさんが Rさんと散歩に出た時に

にこにこされて質問が出なくなっていて驚いたと教えてくれました。

対話が成立するという風に思えない方とも対話の可能性があること、

まだ常識にはないことですから未常識、でも、本当のこともあると

感じていただけたら嬉しいです。

支援の質が変えられるのではないでしょうか。

その後のRさんの様子も教えていただけたらなぁと思います。

つづきます。



帰りに久留米ラーメンをごちそうになりました。
  


Posted by まきの じゅんこ at 12:24Comments(0)白雪姫プロジェクト氣付き深い想い

2016年03月09日

みと君

みと君とは 昨年12/20に会いました。

声が出てしまうこと、部屋の中でじっとしていることがなく、

外へ飛び出そうとされたり、広い会場では 走るように動き、

スタッフさんが必死で後を追い続けていた姿が浮かびます。


先日、出会った瞬間に そのにこにこしてる男の子が

あの時の みと君とは認識できなかったのです。

会ったことがあるよね、どこでだっけ?と想っていました。


ワークショップでも 椅子に座ってにこにこしてるし、時々立って

部屋の中で移動もしますが 穏やかな動きで後ろに行ったり前に来たり。


ワークショップが進んで 指談でお話を聞いてる時も穏やかにしていて、

「じっとしていられて 嬉しい。じっと座れてびっくりした」などと

おしゃべりしながら とても寛いでいてごろんと寝そべったのです。

まだ あの時のみと君と同じ男の子なんだと認識できていませんでした。


最後におかあさんのコメントで 「え〜っ?あの時のみと君なの⁉︎ びっくり!」

と 驚きとともにようやく認識できた次第です。


指談をきっかけに おかあさんの声かけがとても増えていると教えてもらいました。

あの時と同じみと君なら こんなにもじっとしていられてご本人の驚きは

もっともなことです。

すっかり見間違えたこの2ヶ月余りの時間での変化はとても嬉しい驚きがあります。


  


2016年02月29日

ほのちゃん 号泣2


ほのちゃんも もうひとりの小さな人も 長時間を集中して

身体全体が耳になっているように聴いてくれました。

笠岡では 指談が初めての方も多かったのでどういう方法で

指を支えるか、ということよりも 指談がきっかけで 声を出せるように

なったお子さんや 言葉がなく、知的にも発達していないかのように思われた方が

筆談と出会って たくさんの思いをご家族とも 介助者さんとも会話ができること、

そして二十歳になる直前まで 言葉がないと思われていた 響さんからの

メッセージを読むと 「耳の魔法』というところで ほのちゃんが笑顔で

私もできるのよ、というように 耳に指を当てたのです。


二宗さんの講演と私のワークショップが終了すると、スタッフさんが花束を

用意してくださっていて、二宗さん、私、ほのちゃんとKちゃんの分もありました。

読み取りのご依頼はおひとりだけでしたのに スタッフさんの

「余っても足りないよりいいですから」という心遣いでした。

ほのちゃんは お花をいただいて笑顔でしたが 突然大きな声で泣きました。

きらりと涙が流れて、ついもらい泣きする素敵な瞬間でした。

会場の使える時間いっぱい、ほのちゃんとkちゃんとおしゃべり。

ほのちゃんも Kちゃんも 初対面なのに 私の膝に抱っこするようにして

いろいろな思いを話してくれます。

おかあさんの期待や思いに応えようとする心遣いが感じられるお話と

え?指談でそんな風に細かく聞き取って もらえるの?という驚きが

混じっていたほのちゃんでした。


お母さんとの指談では言わないことも この機会に、というふうに

お話をされるので お母さんと違うこと聞き取りしたように思うけれど

ひとによってどこまで 心を開くか、うちとけるか、私たちも微妙に

変えていますよね。

勇者さんたちは 心遣い、氣配りの達人だなぁと思います。




  


Posted by まきの じゅんこ at 13:09Comments(2)深い想い指談の講習会

2016年02月28日

ほのちゃん 号泣



笠岡市で 意識障害の息子さんとの指談でで想いを伝えあえた体験の講演と

指談のワークショップがあり、講師をさせていただきました。

未だ常識になっていないこと、未常識にも 本当のこともあることを

身体で実感いただくように 進めました。


言葉を指談で読み取りを希望されるのは 小学生がひとり、と聞いていましたが

会場には もう一人、小柄な好奇心いっぱいのお嬢ちゃんも。

そしてお忙しい中を つよっさん(毎年、かっこちゃんの講演会をしてる校長先生)と

昨年、11月に長谷先生の懇親会で鷲羽山で会った素敵な女性もコサージュを手作りで

作ってくださって「途中から失礼しますけれど...」と 思いがけず来てくださって

嬉しかったです。


二宗さんと息子さんの病室で 指談でお話した時、たくさん動画を撮っていらっしゃり、

その動画を見せていただきながら 二宗さんが もう会話はできないと諦めないで

意識障害になってもコミュニケーションの方法があることを実体験からお話されました。


私も一年前の指談の様子を 見せていただけて、客観視できてよかったです。

お花をお見舞いにいただいた感想を聞いた時、指先には『でかした』と書きました。

息子さんの言葉!と感じられた言葉の一つだそうです。

その時はそういうことも知らずに淡々と 読み取っていましたね。


ワークショップは 指談で出会った方のの体験談とお許しいただいた写真も

見ていただきました。

指談で思いを表出できたことをきっかけに 自分に可能性を見つけて

表情も行動も変わられる方が多いのです。


それは意識障害の方でもおなじです。

いわゆる病人の表情が消えるのです。

この講演会とワークショップの前に お伺いしたMさんは お嬢さんも

毎日声をかけて指談ができるようになっていて、すっかり普通の表情でした。

同室の他の患者さんが3人とも 病氣の方の表情だったので

その違いは強烈でしたからより印象に残りました。

つづく








  


Posted by まきの じゅんこ at 12:23Comments(0)深い想い指談の講習会

2016年01月22日

よりよいケアのために


今日はグループホームのスタッフさんたちが メンバーさんから

工夫してほしいことや変えて欲しいこと、質問や意見を聴く会でした。

指談でその思いを読み取って伝えるためにギャラリーへお伺いしました。


3人のメンバーさんが来てくれてスタッフさんたちの質問に答えたり、

言葉にして欲しいことを指談で私に伝えるのを声でまたスタッフさんに

お伝えする、という時間でした。

グループホームのスタッフさんが泊まり明けの方まで全員参加してくださって

みんながいいふうになるように、という温かな氣持ちで参加された会でした。


3人ともこれまでに指談で思いを伝えることを何度もさせていただいていて

Nさんは会場に着くなり 笑顔でとても調子もいい様子でした。


今年、やりたいと思っていることは何ですか?という問いに意欲的なNさんです。

グループホームの入り口を工夫してほしいことや外出が楽しみなこと、

寒い時期は風の当たらないところで外出もしたいことなどを教えてくれます。

これまでで、今日が一番、Nさんの指先も温かいと感じました。

最近、漢方薬を飲んでいるそうで効果が出ているのだと思います。

漢方薬(の味)は大丈夫か、尋ねると お薬だからまぁまぁですと。


Yさんは 意思をジェスチャーでも伝えられるのですが指談で詳しく、

思いを伝えることを待っていてくれました。

でも、ご自分の中で思いがまとまりきらなかったようでした。

思いがあるのになんと表現したらいいかわからない感じで

私、僕、作品というフレーズが出るけれど文章にはならなかったのでした。


そのことが幸いしてそのお蔭で紙に ご自分でまとまった文章が書けました。

単語でなく、『ギャラリー〇〇〇に行きました。歩いて」と書いたのです。

スタッフさんが初めて書けたと、とても感激して涙ぐむほどでした。


それでも言葉にはなかなかならず、一旦中断してもいいか確認してから

もう一人のMさんとお話を先にしました。


Mさんはずうっと待っていてくれて自分の番となると

さっと立って私の横に座り、両手を出します。


二、三日 独りの部屋に行くことが多く、体調を氣遣ったスタッフさんに

体調はいいこと、心配事があって落ち着かなかったことを教えてくれました。

Mさんはそのことをまだ知らなかったのですが、実はとてもいいニュースがあったのです。

それを教えてもらうと顔が一瞬でほころんで、私ともハイタッチ。

スタッフさんがスマホを向けると(^^)vサイン。

そして心配事が解消されてよかった!と言いながら席に戻りました。


そのよい知らせはYさんにも関係していることでした。

そしてもう一度指談をしているとだんだん、Yさんの思いが整理されたのか

言葉が読み取れるようになりました。


今回はYさんも私の手にご自分で文字を書くのですが重ねて書くと

私は読み取りにくく、3文字くらいを横に順にずらして書いて、と言うと

そのようにしてくれてわかりやすくなりました。

そしてご自身の中で自分の限定の枠を外すヒントが見つかったようでした。


よりよいケアのために、指でおしゃべりの会をして態度から判断して

勘違いとわかったり、とても細やかな心配りをしていることがやり取りから

垣間見れたり、外の冷たい風に反して、とても温かな時間になりました。





  


Posted by まきの じゅんこ at 23:45Comments(0)白雪姫プロジェクト氣付き深い想い

2015年11月28日

柴田秋雄さん 



この写真は2014年7月に滋賀県で開かれたかっこちゃんと柴田秋雄さんの講演会場で「指談・筆談」と筆で書いていただいた時のもの。Facebook ページ「西日本体当たり白雪姫」のカバー写真にしています。

フットワークの軽い、白雪隊の堤さんに撮っていただきました。その堤さんから

郡山市でドキュメンタリー映画「日本一幸せな従業員を作る~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦」 の上映会に

柴田秋雄さんも来られるんだ、とお聞きして 3ヶ月ぶりにお会いしたくなって郡山市に行ってきました。


映画はもう、何度も何度も観ているのにストーリーも知っているのに涙が溢れてしまいます。

岩崎靖子監督と柴田秋雄さんのトークもいつもながら温かくて熱くて素敵な時間でした。

楽屋口で柴田さんに初老の男性が「覚えていますか?」と挨拶をされると「おぉ!覚えてますよ」と柴田さんが言われて

握手をされたのでした。その方は司会をされた女性のお義父さまでした。大阪天王寺から来てくださったそうです。

国鉄時代に一緒に働いたことがある方で当時のお話をお義父さんから聞いていた司会をされた方が、もしかして

柴田さんのこと?と閃かれてお義父さまに話され40年以上の時を経た、懐かしい出会いが叶いました。

柴田さんがお若い頃からずうっと変わることなく熱く真摯に生きて来られたことが伝わります。


講演では柴田さんが従業員のだれもが人の役に立ちたい、認められたい、そう思っていて

上司は一人一人をしっかり見ていることの大切さをお話されました。

そういえば 指談でお目にかかる障がいを持つみなさんの中には 全介助が必要な方もいらっしゃいます。

なおさんもそのお一人ですが いつもみんながいいふうに一日を過すようにと祈っていることを指談で教えてくれました。

何かを動かせることも、作りだすこともできないなおさんが 祈りでみんなの役に立っていることを教えてもらいました。

そのお話をなおさんにお聞きしてから 他の施設に伺うと、誰かお一人は、祈ることでみんなの役に立っている方が

必ずいらっしゃることがわかってきました。

みんなで幸せに生きる、白雪姫プロジェクトが目指していることと一緒ですね。

  


Posted by まきの じゅんこ at 18:54Comments(0)白雪姫プロジェクト氣付き深い想い