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2015年04月23日

好きな味で




倒れて6ヶ月が経ち、来月には自宅で療養するという意識障害の方に

会いに行き、指談の方法もご家族にお伝えしました。

毎日、リハビリがあって 6ヶ月を超えていても尖足もなく、

腕は左右とも少しふるふると皮膚を触らせてもらうと

麻痺のある右手でも顔の上まで伸ばせました。

尖足予防のストレッチは効かせる方向で内臓の刺激にもなるので

ご家族でもやっていただくことにしました。

目を開けてこちらを見てくださいます。

指先の感覚が左右ともあることも 指談で伝わります。



ご家族には病院の言語リハビリの先生から

とろみ食についてどう感じているか知りたいという質問の依頼があり

そのこともお尋ねしました。


「食感は大丈夫なんだけれど 味がまずい」、と 指先に書きました。

ご飯をぐちゃっとしているみたいに感じるそうです。


では、どんな味のものが食べたいかをお聞きすると 

「魚の汁をかけて食べたい」と書いてくださいました。


趣味が釣りで 美味しい魚をよく釣っていた方なのだそうです。

好き嫌いはなく、奥さんの作る煮魚には目がなかったそうです。

本人が言いそうなことです、とご家族が笑って 教えてくれました。

奥さんが、煮凝りか、お魚のゼリー食を作って届けようね、と言いました。


そして、昨日はグレの吸い物でゼリー食を作ったらペロリと完食だったそうです。

言語リハビリの先生は 普段と違う食事ぶりにきっと感動されたでしょうね。


奥さんは今度は野菜ゼリー食を作るんだそうです。



「思いを指談で聞かせてもらえてこの半年間の皆勤賞のご褒美のようです」と言われました。

指談の〇、/と 瞬きが ほぼタイミングよくできるのも確かめらました。

奥さんも瞬きと指談で会話できると感じてくださいました。