2015年05月31日

数字の世界に。



こどもデイやあおぞらベジィの代表、佐伯さんのおこさんは三つ子ちゃんです。

生まれるときに酸素が欠乏し、三人ともに脳性麻痺の障害が残りました。

ご両親は三つ子ちゃんが 赤ちゃんだったころから地域の方のご協力も

お願いして地域ぐるみの子育てをされてきました。

そしてこんな福祉施設があればいいな、こんな授産所があったらいいな、という

ご自身の想いと三つ子ちゃんの成長に合わせて事業所を作ってきたそうです。


この日は長男のK君だけが こどもデイに来ました。

先月会えた妹のSちゃんはとてもよくおしゃべりをする活発なお嬢さん。

「K君と話したい!」と真剣な表情で言っていました。


K君は短い音で「ケッ」と,「コッ」でYes、Noという意思表示ができます。

おやつを食べ終わったK君にご挨拶をして お話を聞いてもいいですか?

と 車椅子に座っているご本人の氣もちを聞きます。

両手を動かせるので 私の指をK君に握ってもらう方法で指談です。

「おかあさんがきたら はなそうかな?」と指先に書きました。


〇と/と数字の練習をして、おかあさんを待つことにしたのですが

とてもはやいスピードで次々に自分から数字を書くことに驚きました。

こんなスピードで 数字をずっと続けて書いたのはK君が初めてでした。


おかあさんと一緒に〇と/を読み取ることを練習させていただきました。

読み取った言葉が合っているかどうかを 声でも教えてくれるのです。

そして ハイ、とイイエをとっても大きく空中に書けることがわかりました。

おかあさんとこれから筆談につなげて練習をしてもらうことにしました。

指談でお話を聞いていると K君は 泣き声のような声がでます。

指談で話すことが嫌だから声が出ているの?と聞くと/(違う)。

もっとお話をしたいですか?と聞くと〇でした。


おかあさんはK君がなんだかぼうっとしている時があることを心配されて

その時はどんな状態か教えてもらうと数字の世界にいると話してくれました。

順番通りじゃない数字の並びには情報があるんだよ、そのことを考えると

宇宙とつながる感じがするから、と教えてもらいました。

しんどさから ぼうっとしてしまうのか、心配だったおかあさんも笑顔になりました。

そして最後は「きょうはどうもありがとうございました。おわります。」と書いて

パソコンでアニメソングの画面を食い入るように見ていました。






  


2015年05月30日

こどもデイへ。




松山のこどもデイへは2度目の訪問です。

入り口にこんな嬉しい
『おかえりなさい』のボードです。

この日の朝はあおぞらベジィで指談の練習をして、私を先生って呼ばずに

じゅんこさんとか、まきのさんと呼んで欲しいですとお願いしたら

午後からのこどもデイはこういうボードにしてくださいました。


3時くらいからはこどもたちがデイに帰ってきます。

それまでは スタッフのみなさんのメンテナンスとセルフケア講習です。

前回会ったR君はニコニコして私の横に座りました。

前回はこどもデイで国語の宿題をしていましたね。
(R君はお話ができるおこさんです。)

スタッフさんがL君の氣持ちを知りたくて、デイではどんなふうに

時間を過ごしたいかをL君から聞かせてもらいました。

L君は バランスボールに抱っこされて座ってゆらゆらしたり、

跳ねるのが好きなこと、動けないから仲間が動き回るのを

見ているのも好きなんだと指先に書いてくれました。

仲良しのお友達とか苦手なお友達がいるのかな?ってスタッフさんが聞くと

苦手なお友達はいないけど仲良しのお友達がいると書いて、

スタッフさんが◯◯ちゃんは?と聞くと仲良しよしだょ、と教えてくれました。


  


2015年05月28日

あおぞらディ 練習会


みずみずしくて とても綺麗な自然栽培のそら豆です。

27日は 松山のあおぞらベジィに伺って

あおぞらデイのスタッフさんと指談の練習会でした。

あおぞらベジィは 来月18日がオープンですが

今月からプレオープンしています。



練習会は10時からでしたが飛行機の都合で9時には到着。

始まる前は 肩こり・腰痛・背中の痛みを手放す時間に。

二日前に広報車に追突されて首の痛みがあったスタッフさんも

楽になっていただけました。

氣圧療法は施術だけでなく、セルフケアの方法も伝えるのです。




講習会は20人ほど各事業所からスタッフさんが参加して

先月も練習された方が1/3、初めての方が2/3でした。

指談ができるようになることも大切ですが、どんな状態の人も

みんな、思いや言葉をもっていることを知っている人になること。

練習会のGOALは そこです。

参加された全員が指談で〇、/、数字を読み取れるようになりました。

それはいつも障害のあるお子さんやメンバーさんに寄り添っていて

言葉でのコミュニケーションができていない時にも なんとか氣持ちを

知りたい、わかりたい、と感じているスタッフさんだからなのでしょう。

とても熱心に練習をしてくださいました。

ランチはみなさんと プレオープン中の あおぞらベジィで。

 店長の大ちゃんです。弟さんの修学旅行の費用を自分のお給料から出してあげたんですって
 店内       さっきのそら豆がクミン風味でとても美味しい一品に。

自然栽培の野菜にこだわって お肉を使わないのに しっかりボリュウムもあって美味しいランチです。


  


2015年05月27日

嬉しい報告♬



宮ぷーこころの架け橋プロジェクトのメルマガ第2120号(5月26日)に

あーちゃんとお母さんが指談でお話できるようになったと

とっても嬉しい記事がありました。



あーちゃんとは4月半ばに会いました。

指談は文字を知らないと思われるおこさんでもお話ができる、と

訪問看護師さんがあーちゃんのご家族に伝えて くださって

お兄ちゃんもお父さんも参加してくださったのでした。

その日のブログ



初めは 「半信半疑、信じたいけれど 本当にあーちゃんの言葉?」

お母さんがそう思ったこともあるでしょうけれど。

とても、可愛いあーちゃんと またお話したくなりました。



  


2015年05月24日

走るのは風を感じるから




和君とは初めての指談をさせていただきました。

アートの個展で 偶然出会いました。


片言でお話ができますが詳しい思いを聞いてもいいですか?

とお願いして 指談で書いてもらい、私が文字を声にします。


指先に文字を書きながら和君もほぼ同時に声が出ています。

声だけでは 意味を聞き取りにくそうでしたが一緒だと

私の声と和君の声とで ぴったりパズルが嵌るような感じです。

文の区切りには「 あってます」、とか 「そうです」とか、「でした」と

言葉でも確認できるのが私には新鮮です。


私の質問に応えようとしている和君に 偶然いてくださり

和君とお知り合いのYさんからお声がかかったら、

(今から)指談で、と和君は指談中の手をもう一方の手で

示していました。(*^^*)


走るときは風を感じているからどこまでも走れてしまうと

教えてくれました。

この季節は風に葉っぱの香りを感じられて好き、とも

指談で書いてくれました。

和君、とても爽やかな時間をありがとうございます。

  


2015年05月23日

今がしあわせ。

スイカズラの花です。生薬で金銀花、茎は忍冬。
白い蕾が対で付きますが自家受粉すると黄色くなるのだそうです。




今日は 大阪白雪隊のメンバーでもあり、チーム宮ぷーのまさおさんと

意識障害の女性に会いに行きました。

車椅子で施設の玄関にお母さんと出迎えてくれたEさんは

眼の力も強く、はっきりとした表情が印象的でした。

今は施設で過ごしていますが 柴田先生が読み取りをされたこともあり、

意識があることをご家族は確信しています。


指談の講習も受けていらっしゃって ご自身の指先に伝わる言葉が

ご本人の言葉なのか、お母さんの思いが出てしまっているのかが

不安なので、とのご相談でした。


指の支え方を少し変えて〇と/の練習をしていただきます。

すぐにお母さんも〇と/がわかって、数字の練習に移るときに ふと、

「数字や言葉は難しいんですよね」とつぶやかれました。


指談は「難しい・できない・信じられない」とか 「絶対に読み取らなくちゃ」、と

思った瞬間に 指先に書いている〇も/も感じ取れなくなることがあるのです。


一緒に立ち会ってくださるご友人と 見えないものを感じるセンサーをONにする

練習することにしました。


感じ取る側の心境、態度も指談では大きな要素のひとつだと思うのです。


瞬きがしっかりしているので 意識して瞬きができるかやってもらうと

1,2の3、の合図に合わせてかなりの確率で瞬きをされます。

タイミングをあわせての瞬きは自主練習ができるので、やっていただくことに。


そこからは 指先に書かれたEさんの想いを声にしていきます。

泣き顔だと思って見ていた表情が 笑っているときの表情ということも

指談でわかったのでした。

今は心が落ち着いていて幸せなこと、いつか自宅に帰れるくらいに

回復したいと思っていることも指先に書いてくれました。



  


2015年05月22日

さまざまに



ドキュメンタリー映画「僕のうしろに道はできる~奇跡が奇跡でなくなる日に向かって~」が

完成した2013年2月には 指談はまだ、映画に登場していませんでした。

優さんの体当たり白雪姫の活動も映画の撮影の時点では指談をされていなかったのです。


大阪の初上映会の日に(2013年3月)来阪されていた柴田奈苗先生から

優さんに指談が伝えられたそうです。


私はその年の11月末に指談を優さんからきんこんの会で教えていただきました。

そしてその半年後に言葉が指先に伝わってそれを感じ取れるようになりました。


今、指談と筆談で言葉のないと思われた方や中途障害で話せなくなった方も

言葉としての思いがあると知ってくださる方が増えたこと、指談でその思いを

(声に変えて)伝えられる方が増えていること、思いを伝えられて前向きに進む

きらきらの魂の仲間が増えています。


これまでは 思いがないと決めつけられたり、伝えられずにいた仲間たちが

指先に〇や/、数字、ひらがなを書き、それを感じ取る指談で話し始めています。


すぐに心を開いてくれる方もいますし、心を開くのに少し時間が必要な人もいます。

これは言葉がある人でも一緒ですね。

会った途端に ずうっと昔からの友人のように感じ、境界がないかのような人もいますし、

長いことお付き合いがあってもなかなか打ち解けられないこともあります。

話がしたい!と思ってくださるから 指先に言葉を書いてくださるのだと思います。

今のまま、言葉がなくても 大切な大切な仲間です。

そのことも真摯に受け止めながら 諦めない心で お話させていただこうと思います。














  


2015年05月20日

画伯とも指談



作品がフランス・パリの美術館で展示されるなど

高い評価を受けている画伯Nさんともお話をさせていただきました。


ご挨拶をして椅子に座っていただいて指談のことをお話します。

嫌ではないけれど 積極的でもない、そんな様子ですが指先に

「僕は言葉の要らない世界で言葉でなくても通じ合える仲間とだけ

氣持ちを通じ合えているから、言葉で話すことはないんです。」

と、書いてから「こういうやり方で伝えられるのは知らなかった」と

思いが声になっていくことを面白がるようにそのまま言葉を

次々に書いてくださいました。


画伯には楽譜を描いているような作品があります。

クラシック音楽が好きなんですか?とお尋ねすると

「バッハ!バッハがいいね。」と指談で書きました。

スタッフさんがモーツアルトは?と尋ねると

「バッハです、バッハ!なんと言ってもバッハ。」ときっぱり。


「ハグをすると一瞬で情報の交換ができるんだ」と教えてもらいました。

「あまり秘密をしゃべってはいけないからこれで終了」、と書いて

画伯とのおしゃべりは終わりました。






  


2015年05月19日

繋がっている安心感



10日ほど前に ご主人が倒れて意識レベルもまだ低い状態です、と

このブログからのメッセージをいただきました。


白雪姫プロジェクトを知っていらっしゃることや、

かっこちゃんのメルマガを読んでいてくださることが

絶望でなく、希望の拠り所として心が前向きになる支えになっています、

と書いてくださっていました。


宮ぷーこころの架け橋ぷろじぇくとの昨日の記事には

柳本広二先生の論文が載っています。

医学的見地から白雪姫プロジェクトについて書いてくださっています。



「僕のうしろに道はできる」のムック本には たくさんの情報がありますし、

ご本人にも奇跡ではなく、回復の方法があることを読み上げたり、

「僕道」の予告編を見ていただくのもいいですね。


言葉をかけて家族でもできる無理のないケアもやっていただけると

いいなぁと思っています。

白雪姫プロジェクトホームページ

  


2015年05月18日

涙があふれました。



今日も ご縁をいただいて 素敵な仲間と出会わせていただきました。

言葉がないと思われている方、自閉症で会話が難しい方が

アーティストとして才能を発揮されている場に伺ってきました。


小さなころは片言を話していたとお聞きしたNさん。

今はほとんど声をだされないのですが指先に言葉を綴ってくれました。

絵を描けるという自信はないけれど何かできるといいなぁと

書いてくれました。

橋本雅子さんのちぎり絵のことが ふと、浮かんできました。

和紙をくしゅくしゅしたりちぎって貼ったり、Nさんの見ている世界を

貼り絵にできたら素敵かも知れませんね。

介助をされているお姉さんにも〇と/、数字が伝えられました。

そして最後の方でNさんは短く声を出しました。嬉しかったです。



M君のお母さんもお仕事の時間に都合をつけてきてくださいました。

ちいさかったM君にきつく厳しく当たってしまったことをとても氣になさっていて

「言葉を話したら憎まれているんじゃないかしら?」と心配されていましたが

M君は優しくて「お母さんは大好き。その時(お母さんが)そうする事情が

あったことも分かっています。もう、その頃のこと(つらく厳しくしていた)から

今日は卒業してほしい。」と言いました。

指先の文字を声にしながら涙があふれてしまいました。

自閉症で心と身体の動きにズレがあるというM君が 指談の途中で「ありがとう」と

何度も言いました。「今は心と口が同じです」と指に書いてくれました。

「お母さんが好きって言いたいのに言えなかったから(指談で)言えてよかった。」

そして「作品を作るのは僕に生まれた意味があると感じる時間でやりがいを感じます。」と。

心と違う動きを身体がしてしまう時、自分の動きをコントロールしたいけれどできなくて

どうしたらコントロールできるのか、知りたいとも。


スタッフさんとお母さん方にも指談の練習をしていただきました。

すぐに使えなくても、誰にも言葉としての思いがあってこちらの言葉も伝わっていること、

返事を待つ一呼吸が大切なことをお伝えしました。


帰宅後もM君との指談の時間を思うだけでまた、涙があふれます。

指談をきっかけに 素敵なきらきらの魂に出会わせていただくことがありがたいです。