2015年06月10日

幼馴染だから。


ご依頼をいただいて病室に伺って、指に書いてくださる文字の読み取りをさせていただくこともあります。
その時にはご家族も指談で会話ができるようにお教えしています。

80歳のMさんと幼馴染のSさんが何度も意識障害のMさんの病室にお見舞いに来てくださっていることを、Mさんの娘さんは指談の◯と/でMさんから教えてもらっていました。

Sさんのお見舞いの時間とご家族が病室にいく時間は別々なので、Sさんが出会うことがなかったのですけれど『今日は誰かお見舞いに来たかしら?』と聞くと◯。
心当たりのお友達やお孫さんたちの名前を言って◯と/でどなたがお見舞いに来てくださっていたかを教えてもらっていました。
最初、Mさんの娘さんから指談で会話ができることを知らされた時、Sさんは『それ、おかしな宗教じゃないの?』と仰ったそうです。

実際に指談を見ていただくのが一番、ということで日曜日の午後にMさんのお嬢さん家族と幼馴染のSさんとが病室に揃いました。

病室で私がMさんの左手、Sさんが右手でそれぞれの指を持ってもらうようにして、Mさんに◯を書いてくださいと声をかけました。
全く練習もせずでしたがSさんが『あぁ、動きます!』と声を出しました。

Sさんの名前や、呼びあっていた呼び方も指にゆっくりとひらがなと子どもの子を漢字で書いてくれました。

『今度 見舞いに来たら二人でこうやって遊ぼうな。』と嬉しそうにSさんがおっしゃいました。

幼馴染のお友達と話がしたい!という心が練習なしでも指談のコツをつかんだのでしょうね。

筆談もペンの支え方やノートの持ち方の工夫をしてやってもらうことにしました。

ちいさなお子さんがその場でできたことは何度もありますが 大人でも、その場ですぐにできたことは私の先入観を振り払ってくれます。
  


2015年06月08日

描くのは平和のため


半月ほど前に指談でお話をさせていただきましたが 地下鉄の路線について漢字を几帳面な字で書いてもらったところで時間の都合で中途半端に指談を終わってしまったやすさん。

今日はゆっくりお話を聞かせてもらえました。

やすさんは国内だけでなくパリでも作品展をした評判の高い作品を描くアーティストです。

言葉での表現も少しできますがご自身の思いを詳しく伝えることが、今はまだできません。

前回、やすさんと指談で少しお話をした時、ご自分のことは『僕』と言っていました。

でもやすさんが描く絵は女性の絵やハイヒール、ブーツばかりなのでそれは、やすさんの女性になりたい願望からなのか、中性的とか、性同一性障害のためなのかを知りたいとスタッフさんが言うので尋ねてみました。

やすさんは、『僕は男性です。女性になりたいとか、中性とかは思っていません。

女性の絵は人の内面の美しさや優しさや輝きを表現したくて見えないところを描いています。

人間は誰でも優しさやきらめきや美しさを持っていますが目に見えません。男性を描くよりも女性を描くことでその絵を見る男性の心も尖っていれば丸くなるように感じます。フィルターとしてブーツやハイヒール、スカートを描いています。

心が尖っていないと光が届いて平和になります。

いじめられた時、辛かったけれどいじめている人の心の方が辛いことも知っていました。』と、話しました。

私が声に換えている言葉であっていますか?と尋ねると、指でオッケーのサインや言葉で「あっています」と教えてくださいます。

今月は上京して、ライブで絵を描くことが決まっていて意欲的なやすさん、『アーティストとして目指すのは平和』と指に書いてくれました。  


2015年06月07日

一緒に行こう!



二度目に会った時は 5月の初対面の日から 2週間ほど経っていました。

Oさんはご自分の順番になるであろうというタイミングを計ったように

すっと私の横の椅子に座ってくれました。

手を持ってというように出してくれるのも前回とは違うことでした。


そして 「指談の後は 頭の中の嵐が静まっています。」と書いてくれました。


今度、作品展を海外でする話があることがOさんに知らされると

「頑張る」と ご自身の声で言いました。

その時に海外にOさんも行けるといいですね?と聞くと

おかあさんと一緒に行こう、と指に書いてご自身の声でも

「いっしょに行こう」と言いました。


旅費はどうやって捻出する?と私が言った時に

Oさんの作品を買いたいと言う商談が始まっていて

自分の作品代でおかあさんも一緒に自力で行けるよ!と

そうだ、そうだ、自分の作品が旅費も滞在費も出せる!と

みんなが氣が付きました。


これまでの、庇ってもらうとか、援助されるという存在じゃなくて

障害者であっても 素晴らしい作品が売れることで自力で

海外にもお母さんも連れて一緒にいける可能性が目の前にある、

凄いことが起きそうです。





  


2015年06月05日

指談でお話する会 



講習会では おこさんと指談でお話ができた氣がするのに

自宅ではうまくできないというご相談がありました。


おかあさんとはいつでも思いを伝えられているから

家では指談をしなくてもいいと思っているちいさな仲間もいます。


こどもさんのお話会をしたら 学校は楽しい?とか プールは好き?とか、

仲間同士でごく普通の会話でもおしゃべりがしやすいかな、と思いました。


それでお近くの方や 仲間が集まれる日に講習会というのではなく指談のお話会を

してみようということになりました。


かっこちゃんのメルマガから問合わせがあって参加いただけたり、

会場近くにお住まいの方で指談のことを知りたかったご家族が

集まってくれました。

指談(ゆびだん)という言葉は知っているけれど 実際は初めての方も多く、

いつものように合氣道からのワークと、I'm OK,You are OK.のワークもして

〇と/、数字の2・3を練習しました。


指を触られることが嫌いなおこさんには 肘や足先で読み取りします。

本日の目標は『だれにも言葉としての思いがあると知っている人』になること。

そしてHちゃんのお母さんが 昨年秋から指談でHちゃんと話せていたのに

ずっとお世話になってきた言語聴覚士の先生に、Hちゃんが言葉をもっていたと

お話することに決めて、でもそれは日本で3本の指に入ると聞いている先生の

これまでを否定するような氣もしてドキドキしてしまったら Hちゃんの話が

まったく読み取れなくなって、先生が目を離したときだけ読み取れた体験を

お話してくださいました。

できていたのに心境でできなくなることをシェアしていただけてありがたかったです。


残りの一時間を おこさん方をメインのお話会にしました。

司会はいつもニコニコのHちゃん、ご挨拶からスタート。

「こどもで こうしておはなしかいができてうれしいです。」


どのおこさんにも おしゃべりしたいことがそれぞれにあって

ご家族が聞きたかったことには そのおこさんらしい答えがありました。


優さん(守本早智子さん)の本も「 注文しようと思っていたので」、と

持参した分が欲しい方にあっというまに 引き取られていきました。

サインの言葉がそれぞれに違うので好きな言葉が書かれた本を

選んでいただきました。












  


2015年06月04日

ご縁が繋がります。


ドキュメンタリー映画、みんなの学校はテレビで見た時も、

映画を観てもインクルーシブ教育について考える、よいきっかけになりました。

長年、インクルーシブ教育の現場で研究をされている堀先生に

先日、ご縁をいただき指談の実際を見守っていただきました。


この日はおかあさんも来てくださった、Y君にお話してもらいました。

私がY君と会うのは三度目で、お話をさせてもらうのは二度目です。

私の指を持つことに、もう抵抗はなくなっているようでした。

横にならなくても、椅子に座って指を差し出してくれました。

時々、暴れてしまうことがあるのはなぜ?と聞くと辞めなさい!と

言われると、そのことをやりたくてやっていないから

どうしたら辞められるのかわからなくて、困惑してパニックになると言いました。

それなら、『辞めなさい!』ではなくて 『それは卒業したことよ』って言うようにするのはどうかしら?

どんな氣持ちがするか、教えてもらえますか?と聞くと席を立って

隣の部屋に行ってしまいましたがすぐに戻って来た時には表情が

さっぱりと明るくなっていて卒業すると指に書いてくれました。

卒業は成長して終わりにすることだからいいねとも教えてくれました。

おかあさんに大好きって言いたかったけれど言えなかったから、
こういうやり方で言えてよかったよ、とも教えてくれました。

おかあさんもY君の◯と/と数字が読み取れたのが嬉しいです。

話をしながら甘えん坊の表情で照れるところがほのぼのして素敵な時間になりました。  


2015年06月02日

嬉しい出会い


東京から大阪に来ていらっしゃった鈴木さんと出会わせていただきました。

東京へお帰りの時間を遅らせて待っていてくださいました。

言葉で話されることができますし、手も動かしにくいそうですがこ自身で電動車椅子での移動をされています。
今、鈴木さんを介助されている方とのお付き合いも長いので特に言葉で不自由さはないということでした。

口が重い、ロレツが回りにくいという感じだそうで、話すことはあまりなさらないようです。

指談でお話をしてもいいですか?とお聞きすると声ではい、とおっしゃいました。

指先に文字が書かれるのを声で読み上げていくと驚かれて、『どうして思ったことがすぐに言葉になってでるのですか?』と指に書かれました。
私が読み上げた言葉で合っていますか?とお尋ねするとはい、と声と指先に○を書いて教えてくださいました。

思うだけで声にしてもらえるのはいいやり方ですね、とも言われました。

私も、間違えずに感じ取れているのか、いつも精一杯させていただきますが鈴木さんのように確認ができる方との指談で 間違えずに感じ取れていることを教えていただいて少しホッとしました。

  


Posted by まきの じゅんこ at 21:11Comments(0)