2015年07月09日

まだ一年余り。



指先に書かれた文字を感じ取って

私の声に変えて紡ぎ出す指談では

読み取りをする私の想いが混じっていないと

断言はできないのです。


心を向けて 精一杯の集中力で感じ取るようにしてきました。


いつかテクノロジーが進化して、

脳でイメージしたら パソコンに入力が

できるような日が来るまでは

未だ常識にはなっていない方法ですが

指談(ゆびだん)という方法もあって

非言語と言語のコミュニケーションができることを

広く伝えたいと思います。  


2015年07月09日

青年とお話


言葉が出なかったり 声は出ても心と別の言葉になってしまう方がいらっしゃいます。

初対面の人間が いつもの空間に突然いるだけでも不安だろうと思います。


思いを指先から感じて 私の声で 表出する指談でお話をさせていただくには

ご本人が 私を受け入れてくれて 指を持ってもらえたり、こちらが指を持たせてもらえるまで

準備の時間が必要なこともありますね。


今週は偶然、19歳の男性お二人と 指談でお話をさせていただきました。


ひびちゃんは 3歳のときに頭を強く打って「いたい!」と言った以外には

これまで 言葉を話したことがない青年です。

私の指をひびちゃんに持ってもらうやり方をしました。

ブランケットを頭からかぶりました。きっとこうすると落ち着くのでしょう。

床に座って 右手をブランケットから出して 「僕が話せるの?」と何度か指に

書いていました。

はい、は○で バツを/か✔︎か選んでもらって 練習します。

できていることがたくさんあるね、今のままでも素敵だけれど 指談で

思っていることを 私の指先で感じて 私が声に変えてもいいですか?と聞くと

はっきりと○を書きました。

事前に ご家族からの 質問をメモにしていただいていましたから

順番に 聞いて答えをお母さんが書き取ってくださいます。


時々、立ち上がって廊下に出て、また にこにこして私の横に座って

ブランケットの中に上半身を包んで 手だけを外に出してお話です。


優しい心、風や空や石ころとお話をすることが大好きと伝わりました。


筆談も ペンはご自分で持てるので 軽く下から添えるだけで文字を書いています。

誇らしさを感じる表情と 床にうずくまったりして「こういう方法があるんですね」と

書いて「可能性の箱を開いた感じ」だと教えてくれました。