2016年05月10日

中心をみる


福岡に5月8日に行くことが決まっていたので、日帰りの予定を一泊にして

翌日に久留米の施設にお伺いしました。

3月にも呼んでいただいて 指談(ゆびだん)で言葉の出ない方との

コミュニケーションの可能性を探しました。

前回、お話をした方が三人、新しい方は六人で、限られた時間ですが

支援するうえで 教えて欲しいことや ご本人の氣持ちをお聞きしました。


おかあさん方も 都合をつけて 同席くださって 普段、感じていることが

おこさんの氣持ちと合っているか、確認するように質問してくださいました。


夕方、スタッフさんとのミーティングでは 重い障がいがある方と

コミュニケーションができない、として接するか、コミュニケーションの

可能性を信じて接するか、ということを話し合いました。


ユニークな方法でコミュニケーションをしている、と考えて

その方の表面だけでなく、中心をみるように心を向けると

その行動の背景のことが伝わってくるように思います。


トイレ介助を頻繁にして欲しがって、でも空振りがほとんどの方は

過去に失敗した体験の辛い記憶から解放されるようにお話をしました。


この方は Tさんと二度目の指談でお話をしていると ご自分から近づいてきて

自ら手を差し出してお話がしたいことを伝えるようにされたので順番を変えて

指談をさせていただきました。


後で、お迎えにみえたおかあさんから 過去に失敗したのは

病氣のせいで理由があり、病名もわからずにいた時期だったこと、

その時は大便も失敗していたのが辛そうだったこともお聞きしました。


過去の失敗には理由があったこと、今はもう大丈夫になっていることを

コミュニケーションができる方に伝えるのと同じようにお話しました。

失敗するという不安が これをきっかけに小さくなれば嬉しいです。

明日からの様子を見ていただこうと思います。


障がいが重いと難しいことはわからない、のではなくて

理解できても外面で わかったように振る舞うことが苦手でも

中心をみれば伝わっているのではないでしょうか。




  


2016年05月07日

氣付き


指談(ゆびだん)という方法も筆談も 

そのやり方は固定のものがあるのではなくて

それぞれの方にぴったりの方法を見つけて

オートクチュールのように工夫するもの、と思います。

初対面で 一番伝わりやすそうな 支え方を見つけるのは

直観というか、ふっと感じるイントゥイーションも味方です。


2013年3月大阪中央公会堂の「僕のうしろに道はできる」初上映会では

上映前に2階できんこんの会がありました。

スタッフだったのでほんの一瞬、その部屋に行っただけですが

友人の息子さんたけちゃんは 「おかあさんありがとう」と

柴田保之先生が声にするとき、まるで逆の動きをしました。

放せ!触らないでよ!というように両腕を振り払うのです。

でも、次の「ありがとう」でもたけちゃんは同じ動きです。

あれれ? たけちゃんのありがとうってその動きなんだ!

そのことで一般的なジェスチャーとは違う「動きと思いがセットになっていること」もあると知りました。



思いを(特にNOを)言うとおかあさんが悲しむから言わない、という例もあるんです。

改めて、 本当の氣持ちを安心して話せる関係を作ることから指談が始まる場合があります。


日常のささいなことを伝えあえるような会話が指談でできるといいですね。

精一杯、講習会、練習会でお手伝いさせていただきます。


〜のお蔭で、という見方を探すことで

かっこちゃんの言う、きっといい日のために必要だったと

実感できるのではないかしら?  


2016年05月05日

日々の積み重ね


Rさんの病室に伺いました。

前回から5ヶ月近く間が空いての訪問です。


お昼の注入が終わり、午後のご家族でのリハビリの前に

おしっこを尿器でできるように当てていらっしゃいました。


瞬きでYes,Noが伝えられるので 指談はあまり練習していませんと

お母さんがおっしゃるのですが 何のために指でおしゃべりを

するのか、と言えば ご本人が意思を伝えるため、ですね。

指談でなくても ご本人の思いを表出できるようになると

出ている声が「痛い」なのか、「嫌だと言ってる」のか

その他の意味があるのか「勝手に出てしまう声」なのかを

瞬きで聞くこともできます。


初対面の時、大きな声と共に顎が外れそうに大きな口を開けていた

Rさんの印象とはそんなふうに口を開けなくなっていることもあるし、

日々、ケアされているお顔の表情もずいぶん違ってきました。


そして、出す声は「がんばるぞ~」という声もあって この日も

「おしっこを自分で出そうと頑張ってると この声が出ます」と

指談で教えてくれました。


毎日、回復を信じてとても熱心にしかも楽しみながらの介護を

続けているご両親が 「確かにおしっこの前にこの声を出してます」と

おっしゃって、辛いからとか嫌だからではないことに安心されました。

そして「出せたよ、出たよ」という声はまたトーンが変わるのでした。

上手に尿器に100ccのおしっこを出せました。


座る練習もされています。(端座位)

ベッドの高さを調整して 足裏全体が床に着いて 膝も90度の角度で

端座位をすることで 尖足の改善や予防にもなるそうです。


毎日見ているご両親よりも少し時間があいて伺うと回復の様子を強く実感します。


おならの話題にRさんが笑いますし、会社の同僚がお見舞いに来てくれる話題には

大きく目を見開いて反応されます。

聞こえている、見えている、理解できている、反応しようと頑張れる。

ご両親の日々の積み重ねがRさんの回復に繋がっていますね。


スパイダーの情報、バランスボールのミニサイズでの微振動のこと、

アイデアニュースにも取り上げられていた、PINTクッションのこと、

移乗の力の要らないやり方も練習しました。


そんな情報交換も回復への応援になりそうです。



   


Posted by まきの じゅんこ at 21:47Comments(0)白雪姫プロジェクト指談 アフターケア

2016年05月03日

若葉摘み


朝の野草摘みから 手作り酵素を作る会には

前から行きたいと思っていました。

急にキャンセルが出たことを昨日知って問い合わせると

嬉しいことに今日の会に私も参加させてもらえました。



この会は「僕のうしろに道はできる」の上映会でご縁が繋がった、

上田さん夫妻と白雪姫プロジェクトで出会った北野さんが

千の雫プロジェクト、大阪手作り酵素の会として 細やかに

指導をしてくださいます。


金剛山の近くまで行って 長靴に履き替え、田んぼと畑の周囲で

農家さんのご好意でたくさんの野草を摘みました。

今日の場所は カキドオシという 薬草の群生でした。

今日は5世帯、11人で40Kgの野草を摘み洗ってカットして

それぞれの酵素分を漬け込みました。


カキドオシ(生薬),ハルジオン、よもぎ、甘草、ユキノシタ、イタドリ、

オオバコ、藤の新芽、芹、柿の新芽、栗の新芽、山椒、南天、ギシギシ、

ナルコユリ、梅、さくらんぼ、筍、ニワゼキショウ、タンポポの葉、

アケビの新芽、スイバ、シロツメクサ、スギナ、イラクサ、三つ葉、ウバユリ、

ドクダミ、藤の花、オオイヌノフグリ、ハコベ他もっといろいろの野草。


梅の酵素ジュースや果物の酵素ジュースを作ったことはあったのですが

野草で作るのは初めてです。刻んでいると 野草のいろいろの香りがして

5Kgを楽しくカットすることができました。

大勢でする仕事は終始和やかで はかどります。

帰りは10Kg余りの野草酵素の素をカートに載せて

雨も本降りになる前に帰宅できました。


出来上がりも楽しみで心も身体も ほっとする一日になりました。

  


Posted by まきの じゅんこ at 21:32Comments(0)出会い

2016年05月03日

武道の手当て法、氣圧療法。


「氣圧療法って?」

心身統一合氣道は「心が身体を動かす」という氣の原理があり、
「氣の合氣道」とも言われます。
氣圧療法は 武道のひとつ、心身統一合氣道に基づいた健康法です。

指先で皮膚のゆるみがとれる程度に触れ、「氣」を送って健康な状態に戻るサポートをします。
そっと触れるだけなのに、問題のある箇所では心地好い痛みを感じます。
氣を送ることでご自分の治癒力を高め本来の健康状態を回復するのです。

氣を送ると、硬い部分もやわらいで身体も軽くなっていきます。
身体が軽いのは、氣の流れが良く、生命力が活発になっている状態です。
氣圧療法は、受ける方の自然治癒力を向上させ、様々な症状が緩和されていくことを促します。

強い力で圧したり揉んだりすることはないのに、むしろ首、肩、腰の不調は氣圧療法の得意分野です。
そっと触れることでどんな風に硬くなっているのか、緩んでいくか、指先で感じながらの施術です。
強くやり過ぎることがないのでお腹や眼などにも施術できるのも特徴です。

そして、氣圧療法士の仕事は、実は施術だけではありません。
リラックスできる方法、正しい姿勢、心が落ち着く方法、呼吸法も
心身統一の方法からお教えしてセルフケアができるようにします。
自己氣圧というご自身でできるセルフケアについてもお教えします。

「氣圧療法」は本来の心と身体の健康な状態を無理なく保つ方法とも言えるのです。

施術する私も楽になってしまうのも氣圧療法の特徴です。
終わった後の笑顔に出会えることもありがたいです。
  


Posted by まきの じゅんこ at 07:59Comments(2)氣の合氣道と 指談

2016年05月02日

自然治癒力



以前、指談でお話をしたNさんの 氣圧療法に伺いました。

移動の時には両手を支えられたらゆっくり歩けます。

暖かくなったからか(暑いくらい)Nさんの足取りも

前回よりもとても軽く感じました。


お母さまからはNさんの便秘のご相談でした。

最初に首の後ろ側への氣圧療法でお腹がグルグルと

音がして、始まってすぐに お通じがありました。


オムツから少し漏れてしまったので スタッフさんが

早速、シャワーを浴びせてくれ、着替えることができました、

なんとよいタイミングだったことでしょう。


着替えも済んで さっぱりしたところで 氣圧療法再開。

お腹への氣圧療法では 眠ってしまったNさん。

氣圧療法は自己治癒力を上げるようにお手伝いします。

身体と心が軽くなってもらえたら嬉しいです。





  


Posted by まきの じゅんこ at 23:58Comments(0)指談 アフターケア

2016年05月01日

風薫る



今日から五月、風薫る季節ですね。

三月にお伺いした、久留米の重度の障がいがある皆さんの施設に

5月9日(月)にまたお伺いすることになりました。


前回は朝10時から午後4時の間に 可能な限りの読取りと

その後は職員さんに指談・筆談・その他のコミュニケーションの

可能性を見出すことについてのワークショップもさせていただきました。


大勢の方が利用されている施設なので前回、言葉のないと思われる方で

直接、お会いできた方はまだ少しだけです。




指談は コミュニケーションの入り口です。

思いを言葉にさせていただくと、スタッフさんにも視点の変化があるそうです。


九州の翌日には大阪で、白雪隊のもこさんからのご縁で伺った作業所さんに

もう一度、来てほしいと呼んでいただきました。




障がいのある方に寄り添ってくださるみなさんが、

指談だけでなく、言葉以外のコミュニケーションの可能性を

知っていただけることはありがたいです。

精一杯、お伝えしたいと思います。  


Posted by まきの じゅんこ at 22:38Comments(0)白雪姫プロジェクト