2018年03月08日

きらきらした言葉


ももちゃんは 指でおしゃべりをするとき

しっかりと私を見てくれました。

この日はレースを使ったお袖が大好きなの、と

色じゃなくレース使いに感心があることを

おしゃべりしてくれました。


ここちゃんは 手遊びをするダウン症のお子さんで

右手をひらひらと動かして見ています。

思いを右手で伝えてるの?と聞くと 違うょと返事。

伝えているのは左手よっていうのでした。


よぉく動く右手の動きには意味がないそうで

はい!というとき左手の指先を揃えて曲げます。

地味なのに そこに思いと重なる動きがありました。


それで お名前はまゆみちゃんですか?と聞くと曲げません。

ここちゃんですか?と聞くと曲げます。

あらら、そんな風にお返事できていたのね。

大人の話もよく聞いていて にこにこです。

白雪姫プロジェクトのページには

というページがあります。

これまでに出会った何人ものダウン症のお子さんや働いている人たちの

素敵な優しさや思いやりにあふれた笑顔を思い出します。


なんだかここちゃんは年齢よりもずうっと大人っぽいけれど

もしかしてママよりも生まれ変わりの回数が多い?

と聞いた途端のここちゃん、なんとも言えない表情をして

ようやくわかったの?とでも言いたげです。
  


2018年03月08日

Mちゃん

講演会に来てくださっていた生活介護サービス の所長さんが

ご家族の了解をもらえたら会って欲しい利用者さんがいると

講演会の後、声をかけてくださいました。


翌日、会いに行くと 自閉症と思われるその女性は

玄関の横のお部屋に来て手を出してくれました。

ぷっくりと柔らかな手で握手のようにすると

指でおしゃべりができそうです。



その隣のお部屋では おじいちゃんがテレビをつけていて

「ダメ!ダメ!帰りなさい!」と私たちに言います。

「そんなことしても うちの子の障害は治らないよ」と

声を荒げてしまいました。


耳の遠いおじいちゃんだから Mちゃんのおかあさんが

デイサービスの方が 私を連れて来ると話してくれたのが

聞き取れなくて、怪しい人たちが お孫さんに何かしに

来たんじゃないかと 思われたのですね。


逆の立場なら そう思われるのも無理もないことです。


言葉のないMちゃんは幼児のままの知能というふうに

思われていることが 当たり前、という常識からは

指談や筆談ができることを 最初は信じられない方も

いらっしゃるから。


Mちゃんは筆談で 数字を大きく書きました。

Mちゃんの単語帳を作るように 思いと繋がっている

動作や表情からも読みとってくださると嬉しいです。


おじいちゃんのことも氣になるし 落ち着けない様子が

出てきたところで失礼することにしました。


玄関で手を振って見送ってくれるMちゃんの表情が

印象的でした。


その翌日、Mちゃんの送迎に行かれたスタッフに

おじいちゃんが誤解だったことをわかって

とてもバツの悪そうに振舞ったことを教えていただきました。


この活動を続けるには 覚悟が必要です。

常識ではないことの扉を開けるには 真摯な心でいることも

大切です。

I’‘m OK and You are OK.そのことを大切に。


「指談で開く言葉の扉」はそんな思いで作られた冊子です。