指談(ゆびだん)でお話しましょう! › 2017年01月05日
2017年01月05日
確信に変わる
(お土産に頂いたお菓子の包装紙、東郷青児の絵です。懐かしい!)
待ち合わせをした駅は 若い頃に住んでいた街の沿線の駅。
駅舎が地下になったり、変わったところもありますが
懐かしい街並みを 久しぶりに移動して病院へと案内していただいたのでした。
水頭症の手術から意識障害になられたお母さまと 指談で
お話をさせていただきました。
お医者さまからは 「こちらの声かけも理解できない状態です」と言われたそうです。
病室では 指の一本ずつを触りながら、右手の親指を触っています、感じますか?と
声をかけていきます。
聞こえているか、目が見えるのか、どこかに痛みがないか、
ご家族が来ていることがわかるか、などを尋ねながら ◯と/で答えをもらいます。
一、二の、三、の三に合わせて 瞬きをパチパチと二回できるように 声をかけます。
すぐにできなくてもいいのです。
ご自身が心の中で 一、二の三!とカウントして パチパチと瞬きをしようとすると
脳の神経の軸索が伸びて やがてできるようになる日がきっときます。
ご家族に指談と筆談のコツもお伝えしました。
娘さんが 指談での読み取りができました。
筆談で お話をしていると、ハイのタイミングで パチパチと瞬きができて
何度か、ぴったりのタイミングで 二回の瞬きをされました。
すごく頑張ろうと瞬きをされたのが伝わってきました。
「家族の間では漠然と母は我々の言葉をわかっていると思っていました」
とおっしゃっていました。
「その漠然とした思いが (指談の)おかげで確信となりました。」と
メールをいただきました。
春に向かって 回復されることを祈ります。
諦めることなく、回復を信じて 日々の看護を明るく 続けてくださると嬉しいです。