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2018年01月23日

指談・ことば教室 第9回

りょうくんと参加されたみなさんと 指談。

僕を練習台に使って、というりょうくん。


おかあさんと指談でも対話ができるようになって

安心感が とても大きくなったことも

教えてくれます。


望月さんが 作曲するから 詩を聞かせて、と言い

「ここから」という詩を指談で

伝えてくれました。

指談の練習台になることが 役に立っていること。

それが嬉しいというりょうくん、笑顔も出ました。


次回は第10回、4/22に山元加津子さんも一緒です。


  


2018年01月23日

たかこちゃん



昨年の1月中旬に

まだ小さな人の命が お空に帰っていきました。

直接会ったのは 一昨年の夏。

小児病棟で 事故で意識障害の状態でした。


小さな小さな手は 私の指を握ることができず

かかとで指談をさせていただきました。


何度も「奇跡的に回復」してみせたのに

昨年の1月は 救急搬送されてそのまま お空に帰ってしまった、

たかこちゃん。

お空に帰る日に ふうっと私がたかこちゃんのことが氣になって

おかあさんにメールをしました。

そのタイミングが 救急搬送された時でした。

おかあさんとお父さんも指談で 対話ができていました。


一生懸命生きて生ききった素晴らしいいのち。


お別れを知らせてくれたのかもしれません。



ずうっと寒さが厳しかった大阪ですが

少し寒さが緩んだ日に 一周忌でした。

きっとお空から 微笑んで見守ってくれていますね。  


Posted by まきの じゅんこ at 16:51Comments(0)指談(ゆびだん)って?深い想い

2018年01月20日

タッチ & ゴー でいい


photo by Tetsuro Matsubara


愛知県にお伺いして 自閉症の方たちと

指談でお話をさせていただきました。


前にも 指談で おしゃべりの体験がある方は

前回からの 日常を お話してくれます。

ご家族でも 指談で会話ができているSちゃんは

今回は たくさん、お話をしてくれました。

そして見学されていたご家族を見つめることが

増えたなぁと感じました。


Aちゃんは お家で過ごしたお正月の時期が

楽しかったことを教えてくれます。


場所を移動して 就労支援の場所へ。

今回が初めてのAさんは 数字が得意。

きっちりと揃った数字をさらさら書いていきます。

恥ずかしそうにしながら にっこり。


ヘタだね〜という言葉で傷付いた体験が

ずうっと以前にあるのかもしれないです。

絵を描くとか、自分でヘタと思い込んできたことを

手放してもらえるといいなぁ。


オウム返しになってしまうKさんは

お弁当のおかずを自分でも作れるようになって

卵焼きを美味しくできたらいいなって

教えてくれます。

練習すればできるようになるね。

にこにこ、という文字を 筆談でたくさん書きました。

Kさんの笑顔は とても素敵です。



外で公園の清掃に出かけていた方たちが戻ってきました。

何度もお目にかかりお話をしていますが

外での活動が 心地よかったらしくて

私と両手を触れて 風邪を引かずに元氣だったよ、というと

さっと席を立つんです。


タッチ & ゴー、そのもの。

ひとりで呟くことが多かったNさんは

呟きもなく、タッチ & ゴー。(^^)


困っていることはないよ、って教えてくれます。


  


Posted by まきの じゅんこ at 17:17Comments(0)指談(ゆびだん)って?

2018年01月10日

長崎へ

ずうっと何年も 一緒に過ごした友だちが

急に 病氣がわかって ふた月ほどの闘病期間で

天に帰ってしまったとしたら 残された人には

それは どんなに大きな哀しみのできごとでしょう。


よきライバルでもあった Mさんが

急に亡くなった深い哀しみの中で

ずうっと一緒に過ごしていたのに

これからどう生きたらいいのか、

不安しかないと、指談で教えてもらいました。


亡くなった人は戻ってこないけれど

いつも そばに来てくれる存在へと

形を変えて新しいエネルギーになっているように

私には 思われてなりません。


自然の中に入ってみることや

美しい空間で 哀しみを癒して

残った者は 亡くなった方からの

いのちのバトンを 生ききることで

大きなひとつのいのちを共に生きていくのだと

そう感じ、そう信じています。




長崎へ。

大浦天主堂の光の中へ。

哀しみを 生きる力に変えられるように。


その旅にご一緒することになりました。

ガイドヘルパーのように

指談でお話することで 力になれると

嬉しいです。


  


Posted by まきの じゅんこ at 22:30Comments(0)指談(ゆびだん)って?深い想い

2018年01月09日

ICUで。

あつみ鍼灸院の渥美先生のご縁で

パラグライダーで事故に遭った女性の病院へ。



うかつにも 到着してご家族と病院のロビーでご挨拶して

病室へ向かうと ICUでした。


急性期の病棟と聞いていたのですが ICUとは思わずに

案内していただいたのです。


骨折箇所が多く、手足はまだご自分で動かせない状態。



左目だけが開いていました。

痛みがあるか、お尋ねすると 指談で背中と伝わりました。

背中は広い範囲なので どの辺りに痛みがあるか、

肩の近くですか?肩甲骨の辺りですか?と順番にお聞きすると

肩甲骨より下で腰骨よりも上、真ん中辺りに痛みがあると

伝わりました。


付き添っていらっしゃるパートナーさんが

「背骨の9番と10番と櫓の役目の金具を入れる手術をしたんです」と

教えてくれました。事前に知らされていない情報でした。

痛みがあるのは 背中の真ん中辺りだけ、ということに納得しました。


足首も柔らかく保たれています。

付き添うご家族の毎日のケアが ポイントを押さえているから。

そして療養型の病院への転院は リハビリの充実を第一に

検討されています。


候補に挙がった病院では 立位の訓練をしてもらえるということで

そこに転院できるといいですね。


事故の恐怖心はほとんど伝わらず、希望を持って

回復を目指すことを伝えてくださいました。


いいふうになりますように。






  


2018年01月08日

いのちは ヤワじゃない




数年前からの お付き合いのKさんのご依頼で

10年ほど療養中のお母さまの病院に面会に行きました。


年末年始、急激に状態が悪化されて いのちの危機に

直面されたそうです。


身体に触れて 少しずつお話をしていきます。

触られることを拒否する感じではないことに ほっとしました。


そして指談でお話すると 表情がはっきりとしてきます。

瞑っていた右目をしっかり開けて 目の動きも出て

数字を一緒に書いたところで、なんだかお母さまの内面が

ぐうっと動いた氣がするのです。

時々声も出ていました。


いのちは儚く見えても 寿命がある間は生きられる。

「いのちはそんなにヤワじゃない」と杉浦貴之さんが言いました。

いいふうに回復されることを願っています。