2016年05月05日

日々の積み重ね

日々の積み重ね
Rさんの病室に伺いました。

前回から5ヶ月近く間が空いての訪問です。


お昼の注入が終わり、午後のご家族でのリハビリの前に

おしっこを尿器でできるように当てていらっしゃいました。


瞬きでYes,Noが伝えられるので 指談はあまり練習していませんと

お母さんがおっしゃるのですが 何のために指でおしゃべりを

するのか、と言えば ご本人が意思を伝えるため、ですね。

指談でなくても ご本人の思いを表出できるようになると

出ている声が「痛い」なのか、「嫌だと言ってる」のか

その他の意味があるのか「勝手に出てしまう声」なのかを

瞬きで聞くこともできます。


初対面の時、大きな声と共に顎が外れそうに大きな口を開けていた

Rさんの印象とはそんなふうに口を開けなくなっていることもあるし、

日々、ケアされているお顔の表情もずいぶん違ってきました。


そして、出す声は「がんばるぞ~」という声もあって この日も

「おしっこを自分で出そうと頑張ってると この声が出ます」と

指談で教えてくれました。


毎日、回復を信じてとても熱心にしかも楽しみながらの介護を

続けているご両親が 「確かにおしっこの前にこの声を出してます」と

おっしゃって、辛いからとか嫌だからではないことに安心されました。

そして「出せたよ、出たよ」という声はまたトーンが変わるのでした。

上手に尿器に100ccのおしっこを出せました。


座る練習もされています。(端座位)

ベッドの高さを調整して 足裏全体が床に着いて 膝も90度の角度で

端座位をすることで 尖足の改善や予防にもなるそうです。


毎日見ているご両親よりも少し時間があいて伺うと回復の様子を強く実感します。


おならの話題にRさんが笑いますし、会社の同僚がお見舞いに来てくれる話題には

大きく目を見開いて反応されます。

聞こえている、見えている、理解できている、反応しようと頑張れる。

ご両親の日々の積み重ねがRさんの回復に繋がっていますね。


スパイダーの情報、バランスボールのミニサイズでの微振動のこと、

アイデアニュースにも取り上げられていた、PINTクッションのこと、

移乗の力の要らないやり方も練習しました。


そんな情報交換も回復への応援になりそうです。



 


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指でおしゃべりができている。
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