2017年01月09日
伝える。
指でおしゃべり、指談を誰のため、何のために伝えているのか。
未常識であっても 本当のことと実感するからです。
指でおしゃべり(指談)というのは ご本人が 身振りや言葉が使えず、
指も動かせず、文字を書くこともできない状態であっても
聞き取るこちら側の心の状態を整えることで 意思疎通ができる方法です。
はい、そうです、合っています、というのを ◯をイメージしてもらい、
その形を書きたい思いが指先に伝わるのを 感じ取る、そういう方法です。
イイエ、違います、そうではない、というのは /または直線で思ってもらいます。
指先に 曲線が伝われば 完全な円形でなくても ハイ、そうですと伝わり、
直線であれば イイエ、違いますと伝えられる方法です。
意識障害の方や 生まれつきの障がいで話せない方も誰にも
私たちと変わらない、同じように思いも言葉(思いの響き)もあると
信じるからこそ 問いかけもするのですね。
閉じこめられ症候群は 中からは開けられない部屋に鍵をかけられたような
状態です。
その状況から回復できた方が 「死を超える恐怖だった」と言ったそうです。
(岩崎靖子監督が聞いたことだそうです。)
返事が返らなくても 普通に声をかけていただく。
伝わると知っていただく、それもまた コミュニケーションと考えています。
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