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2017年09月03日
動かせるところがなくても
翔子さんのおかあさんから
意識障害の方の家族会繋がりで
指談(ゆびだん)をしてほしいご家族がいます、と連絡をいただきました。
お住まいが 私の家に近くて早速、昨日ご自宅にお邪魔してきました。
柔道を熱心にされていたKさんのお部屋にはオリンピック代表の柔道家のサイン色紙も並んでいました。
指を動かして!と声をかけても 動かなくて、指が動かせないと指談でお話するのは無理なんだと思っていたそうです。
山元加津子さんと共著の最初の冊子を持っていても引き出しの中に置いたままだったそうです。
瞬きの練習をしていただくと瞬きでお返事ができそうです。
身体の痛みがないということ、家族で海のある街へ旅行に行きたいことも教えてくれました。
おかあさんはKさんがおしっこをしたいとき、なんとなく感じるので自宅ではオムツを濡らさずに介護されているそうです。
その感覚と指談で思いを感じる感性は近いものではないかしら。
瞬きの自主リハビリでは いち、にの、さん!と心で言って、さん!のタイミングで パチパチ、とできたらいいですね。
指談でお話する間も瞬きを一生懸命、練習しようとされて真面目さや続ける意志の強さを感じました。
そしてKさんはこうして繋がった生命を生きるから 無理しすぎずによろしくお願いします、とも。
「きょうだいについて、どう思ってる?」とおかあさんが尋ねると、Kさんは自分の代わりにきょうだいたちが成長していく楽しみをおかあさんに与えてくれるので 一人っ子でなくてよかった、とお話されました。
Posted by まきの じゅんこ at 03:22│Comments(0)
│指談(ゆびだん)って?
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