指談(ゆびだん)でお話しましょう! › 音もなく 見せてくれたこと

2019年06月12日

音もなく 見せてくれたこと

音もなく 見せてくれたこと

日曜日に ご家族も一緒にいつもの児童デイに来て
塩絵を ご家族にも体験していただく時に必要があれば 指談もさせていただきます。

その日、Tくんが持っていた絵本を床に落とした時に Yちゃんの脚に表紙の角が当たりました。
Tくんはぶつけたかったわけではないのですが
Yちゃんは驚きや痛さがあったと思います。

ママのそばに来てなにも言わず声も出さずに床にうずくまって固まってしまいました。

すると安静室にいたダウン症のお嬢さんが
ドアを開けて出てきてYちゃんの横に座って
無言でYちゃんの顔を覗き込むようにしました。

さわるでもなく、声をかけるでもなく。
10秒ほどするとYちゃんがすっと立ち上がって
部屋の隅っこに行きました。

二つのねいぐるみを無言でダウン症のお嬢さんに差し出したのでした。

ダウン症のお嬢さんに「Good Job!」と声をかけると指を立てて恥ずかしながらにっこり。

言葉のないと思われる人の困惑がドアの向こうからもわかるんですね。
そしてやっぱりダウン症の人たちは優しさに溢れた癒しの働きをされるのだなぁと思いました。

Yちゃんのママも、「凄いですね。素晴らしいものを見せられました。」と
言われました。




Posted by まきの じゅんこ at 08:28│Comments(2)
この記事へのコメント
このような出来事をどのように心にとどめるべきこのなのでしょうか。当事者はごく普通にこなされておられる。こちらの方が、私自身が障がい者なのかもしれない。頭をたれて学ぶべきことかもしれません。
Posted by 東大阪市 福田和則 at 2019年06月13日 00:09
常識とされていることと 現実が違うこともありますね。

扉の向こうにいてもYちゃんの辛さが察知できるのでしょう。

五感に捉えられることがすべてではなく、五感に捉えられることができない情報もたくさんあって、それを感じ取れる小さな人がいる、ということなんだと思います。
Posted by まきの じゅんこまきの じゅんこ at 2019年06月14日 01:54
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