指談(ゆびだん)でお話しましょう! › 指でおしゃべりの会

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2018年06月08日

沖縄でおしゃべり


ともちゃんはご家族がとても丁寧にケアをされているお嬢さん。

夜、眠れない様子の時にどうして欲しいか、って尋ねたら

お母さんにベッドの横に一緒に少しの時間でいいから寝て欲しいと

指でおしゃべりしてくれました。


おかあさんが にっこりされて 「そうするんです、たまに」と

教えてくださいました。

なんだか 添い寝して欲しいのかなぁと 感じ取っていらしたそうです。

指談ではこんな風に 日常のさりげないことをお話しています。



療育園で生活するあきらさんにも会いに行きました。

お父さんも一緒におしゃべりに加わっていただき

困ってることがないか、尋ねたのですが

指談では「困らないの、私」という返事です。

「過ぎた時間よりもこれからの楽しみを考えるから

未来の楽しいことを考えていると困らないの」と言います。

お父さんが大好きで 会いに来てくれるのが嬉しくて

食事も本当は自分で食べられるのだけれど お父さんがいると

親孝行のつもりで 介助してもらって甘えるんだそうです。




たかしさんは 意識障害から回復途中の男性。

今回は端座位を奥さんと一緒にしました。

膝が直角に曲げられていて 足裏が床に (足を乗せる台でも)

しっかり着いた姿勢で ベッドの端に坐位を取ることは

脳幹を刺激して回復のスイッチを入れることで

座れるようになるための練習というだけではないのです。

脳幹の重さが頚椎と背骨に掛かる姿勢だから

回復のスイッチが入るのでしょう。

宇宙から帰還した宇宙飛行士の帰還プログラムにも入っていると

以前、内閣官房の医療スタッフさんに聞きました。


首を起こすことも大切です。

顔を上げて、と言うのもいいですね。

遠くを見てください、と言う方がたかしさんは

首を上手に起こせます。

そして上体を左右に大きく倒して刺激します。

倒れそう、と感じて 姿勢を戻そうとすることで

脳は回復するスイッチを入れるんだそうです。

  


Posted by まきの じゅんこ at 00:44Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年06月08日

沖縄で 指談



沖縄で 指でおしゃべりの会を 開いていただきました。

三年前にも宜野湾市で 開いてくださった鉾山さんと

お仲間が声をかけてくださって 那覇だけでなく、

宮古島からも 朝子さん、奥谷さんが参加されました。



見たことがあるけれど うまく読み取りができない、という場合には

どうしたらいいんでしょう?


私なんかに できるかな?

わからないだろうなぁ。という不安を手放して

思いは伝え合える、と信じきることも大切ですね。


心の目と耳をすませて 感じること。

心を落ち着かせて 感じるセンサーを開くこと。


それで 二人で組んで こんな体感をしてもらいました。

①一人が「この場所から動きたくない」と思って立つ。

その人の背中をもう一人がそうっと押すと 動かしずらいのです。

②次に「前に歩きたい」と思って立つと

見た目には一緒でも そうっと押すだけで軽く動かせます。


これは心が身体を動かす、氣の原理から説明ができます。


指談でも ご本人が◯ と伝えたいと思っている時には

読み取る人が ◯を描くと軽いタッチで動きます。

逆に◯と伝えたいのに□や△を読み取る人が描いてみると

氣がぶつかって指先の動きがゴツゴツして重くなります。



対話が成立するにはお互いが平らかな関係、

年齢や立場に関係なく 宇宙の同期生というか、

なんらかの違いがあっても 同じいのちなのだという感覚。


ありのまま、お互いが素晴らしい存在と認め合うことです。

エリックバーンの交流分析でいうところの

I’m OK. and You are OK.ということも大切です。


講習会には来られなくても 指でおしゃべりをして

思いを聞いて欲しいという方のご自宅や病院や療育園や

高齢の方の介護施設にも伺いました。 (つづく)


  


Posted by まきの じゅんこ at 00:41Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年05月24日

けんちゃん

良ちゃん主催の 指談教室には 良ちゃんのお友だちも

何人か来てくださいました。


けんちゃんは介護タクシーでお母さんとヘルパーさんと

参加した青年です。


介護タクシーの予約時間が 指談教室の途中まででしたが

「晴れて氣持ちがいいから、帰りはお散歩のように

歩いて(けんちゃんはストレッチャーで)帰ろう!」とお母さんが言って

残ってくれたのでした。


少し発語もあって、痛い、痛いと

毎晩のように寝るときに言うことを

お母さんは心配されていました。

どこが痛いとは言わないので 心配です、と。


でもけんちゃんに尋ねると指談での答えは

「痛い!は 寝静まる時間への不安で

実際に痛むことではない」そうでした。


そうしたらけんちゃんが「(音楽を)かけて、かけて」とも言うと

おかあさん。


静寂への不安を消すことで痛いと言わなくなるのかも知れません。


「けんちゃんは昼間にうとうとしたり、休めるけれど 痛い!痛い!って言うと

お母さんが夜に眠れないじゃない?

お母さんが疲れてしまうと けんちゃんのお世話ができないよ」と

私が言ったその瞬間に目を見開いて あ!っというお顔をけんちゃんはしました。

その時に けんちゃんを見守っていたみなさんも どよめきました。


うっかり忘れてお母さんに甘えていた様子です。

けんちゃんは言葉数が少なくても 理解があり、思いもあると

わかったことで お母さんの心配も小さくなりました。

そしてちょっと照れたけんちゃんが素敵でした。


  


Posted by まきの じゅんこ at 20:11Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年05月23日

良ちゃんのお話会


20日は 松田良祐さんが主催の 指談教室でした。

伊丹市で4月22日に開いた 指談・ことば教室。

毎回、参加してくれる良祐さんがですが

もっと多くの方と指で話したかったのになぁって

不完全燃焼の様子でした。


それなら 良ちゃんが主催の お話の会をしたらいいね!と

いうことになり、お母さんの順子さんが 企画して

オールケア旭さんに広くて素敵な会場をお借りして

良ちゃん主催の指談教室が ひと月も経たずに実現しました。


五月晴れのさわやかな晴天でした。流石!晴れ男。(^^)

会場には 伊丹市の指談の会に来てくださったヘルパーさん、

Kさん、Iさんも今日のスタッフをしてくださいます。

オールケア旭さんのご協力に感謝です。



会場に着いて、おにぎりとお惣菜がたっぷりのお弁当を

いただきながらミーティング。この時点では はたして

何人の方が来てくださるか よくわかっていませんでした。


10人くらい?と椅子を並べながら でもここに

あるだけの椅子を出しましょう、と言っていただき

並べて 良ちゃんのご挨拶を指談でリハーサルを。


しっかり考えてきた、言葉が簡潔に指先に伝わります。


結局 総勢40人の方が来てくださいました。

指談は初めて、という方がほとんどですが

ヘルパーさんだったり、良ちゃんのお友達や

そのまたお友達で 優しくて温かい空間で濃い時間になりました。


良ちゃんと 指談で ◯と✖️で会話も大勢の方が体験されました。

良ちゃんは とてもしっかりと付き合ってくれました。

終わった時の 少し紅潮した良ちゃんの表情が素敵でした。


指談を見て体験した上で 使うのかどうかの判断を

それぞれのご家族がしてくださればいいと思います。


旭区は デイケアや施設が多くあるエリアだそうです。

ここから コミュニケーションの可能性がまた広がると嬉しいです。  


Posted by まきの じゅんこ at 00:56Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2018年03月25日

指談と塩絵のコラボ

さくやちゃんは 四歳の18トリソミーの女の子。

ご縁が繋がって 塩絵の寺田のり子先生のアトリエで

指談と癒しの塩絵とを一緒に 体験しました。

もう一人のみゆくんも四歳、二人はとても仲良しさんです。



さくやちゃんは 4つのピンク色を全部使って

さくらを描くと決めていました。


でも塩絵の具にはピンクは3色なのでした。


「あれ?白の中にピンクをうっかり混ぜてしまった

その絵の具も使って描くよ、と言ってるのかな」とお母さん。



みゆくんは 指談で最初の色はあか、と書きました。

青じゃなくて赤?と聞いても赤でした。

身体を大きく左右に倒しながら描いています。


さくちゃんも 真似るように身体全体を使って

濃いピンクから 白っぽいピンクの絵を 描きあげました。



さくらふぶきのようです。



塩絵の絵の具の色を指談でたずねて 筆に手を添えて

描くのですが どこに絵の具を置くのか聞きながら

感じ取りながら描いていきます。


みゆくんは龍の顔のような絵ができあがりました。

もう完成?と聞くと まだ色を重ねたいようです。

青と白と濃い緑を選んで ちょんと置いたり

上から白を重ねたり 緑も隅にワンポイントで置きました。



描き終わってとても満足そうな二人の笑顔が眩しいのでした。


  


Posted by まきの じゅんこ at 08:41Comments(0)指でおしゃべりの会

2018年03月16日

ハイタッチ!



7か月ぶりに凛くんに会ってきました。


凛くんは学校から帰ってきて

おやつを食べているところでした。

ありがたいことに大歓迎してもらい、

ジャンプが止まりません。


質問「爪を噛むのはどうして?」

凛くん「どうしてかわからない。」

きっと脳幹が活発になると知っているんですね。


お友だちに ぎゅっと抱きつきにいくのも

挨拶のつもりなんだそうです。


今日は えいちゃんも妹さんとママと一緒に

凛くんのお家に来てくれて指でおしゃべりをしました。


えいちゃんは ぎゅうっと抱きつかれるのが苦手で

最近は凛くんを避けるようにしていたそうです。


「挨拶なら 抱きつく代わりにハイタッチは

どうだろう?ぎゅっとされるのが嫌だっていう

お友だちもいるから。」と凛ちゃんに尋ねました。


凛ちゃんは「そんなことで挨拶になるの?」と思ったようですが

えいちゃんに 「タッチで挨拶するなら いいかしら?」と

声をかけると さっきまで避けるようにしていたのに

えいちゃんが 自分から近づいてきて

凛ちゃんにハイタッチをしました。


お互いのわだかまりがとけた瞬間でした。


えいちゃんは 凛くんが抱きつくことを

どんなふうに思ってるの?って聞いた時には

そんなこと、この場で答えるのはちょっと…。

とでも言いたげな微妙なお顔をして

答えてくれませんでした。そのそぶりから

お母さんにも えいちゃんの思いが伝わって

優しい性格のえいちゃんらしい様子なのでした。

それで凛ちゃんと 抱きつくことについて

おしゃべりしてみたのです。



凛ちゃんは 絵カードで思いを伝えることが

増えていました。

お箸の使い方も上手になっていました。

時々こうして成長を感じさせてもらえることが

ありがたいですね。












  


Posted by まきの じゅんこ at 23:33Comments(0)出会い指でおしゃべりの会

2017年07月06日

指談(ゆびだん)その後

今年の四月半ばに桜が満開の湯河原、宮上幼稚園に 小さな人も参加して、指談(ゆびだん)でお話をする会を開いていただきました。

田口ランディさんのお声かけでした。


そして先日の耳のまほうの講演会に来てくださったランディさんから嬉しい報告をお聞きしました。


たとえば「おべんとう」と言うときに その少年は「と」だけを口にします。最後の一文字だけ言う少年なのでした。


ご両親は単語を最初から言えないのはなぜだろうと思われていたことでしょう。


お話してもいいですか?と挨拶をして私の指を持ってもらった少年の頭ではとても速い勢いで言葉がまわっていると感じたのでした。

早送りの再生のように言葉がキュルキュルと聞こえる感じがしました。

早すぎて声に変える時にはもう「と」しか残っていなかったから、とだけになるように思えたのです。


知的に発達していないのではなく、逆に高速の脳に言語化が追い付けないという感じだったのです。
そんなお話をして指談(ゆびだん)で私とおしゃべりをしてもらいました。



嬉しい報告は、その少年が今、「おべんとう」と言えるようになったのだそうです。単語を頭からちゃんと言える、嬉しい報告でした。


その子もきっと伝わりやすくなって嬉しいでしょうね。

またいつか会いたいな。

  


Posted by まきの じゅんこ at 00:53Comments(0)指でおしゃべりの会

2017年05月30日

耳のまほう


20歳のお誕生日直前まで 言葉がない、知的判定も不能と思われ、最重度自閉症と診断されていた響さん。

ご縁を繋いでいただき、約二年前の7月にお伺いして指談でおしゃべりをしたその日から 思いをご家族や支援の方にも表出できるようになりました。

響さんは言葉がないようにみえるけれども耳のまほうでコミュニケーションができる、と教えてくれました。

その響さんと田口ランディさんが昨年出会ってそこから私とランディさんの交流も始まりました。

7月1日午後1時から伊丹市のいたみホールで響さんとおかあさんの淑美さん、ランディさんと私も参加して対談イベントを へんてこ書房さんが企画してくれました。

指談のこと、コミュニケーションの可能性を広げられる機会になれば嬉しいです。


【チケット購入先】
http://ear33.peatix.com
【日時】
2017年7月1日(土)
開場 12:45
開始 13:00
終了 16:00
【場所】
いたみホール 中ホール
(〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前1-1-3)
・阪急伊丹駅から北へ徒歩3分
・有料駐車場あり
【参加費】
《早割》6/24までのお申込みで 2500円
《一般》3300円
イベントページ→https://www.facebook.com/events/1943001692589214/?ti=cl

  


Posted by まきの じゅんこ at 21:46Comments(0)白雪姫プロジェクト指でおしゃべりの会

2017年04月25日

伊丹で 指談(ゆびだん)

脇田さんと伊丹で、指談(ゆびだん)の会を開いて2年目、第六回になります。

今年の1月に山元加津子さん講演会と ドキュメンタリー映画「銀河の雫」の上映をしたのも この指談・ことば教室の一年間のまとめ的なイベントでした。


今回は小さく産まれたRちゃんが おばあちゃまとママと三人で初参加されました。

ご家族で 指談(ゆびだん)を知っていただくことは ありがたいのです。

今日はやはりとても小さく産まれたちぃちゃんとママはちぃちゃんの手術入院で来られないけれど バーバラ(→おばぁちやま)とおばちゃまが先に指談(ゆびだん)のことを聞いてくる、と来てくださったのです。

この小さく産まれたお二人は同じ病院に入院していたことが自己紹介でわかり、繋がりにびっくりします。

湯河原の指談(ゆびだん)に行かれた方から様子を聞いて参加してくれた方もあり、縁脈はおもしろい驚きがありますね。

翔子ちゃんは毎回参加してくれます。ご家族や支援の方と指談や筆談でお話ができるようになって 会うたびにしなやかな成長ぶりにはっとします。

ゆりちゃんはおかあさんと来てくれました。

違いを感じ取るセンサーを開くことをメインに練習しました。  


Posted by まきの じゅんこ at 09:35Comments(0)指談の講習会指でおしゃべりの会

2017年04月19日

ももねちゃん



前日にスーパーでばったりランディさんに会って誘われ、生後二ヶ月の赤ちゃんがいるおかあさんを誘って講習会に来てくださった方もいらっしゃいました。

その赤ちゃん、ももねちゃんは安心しきった落ち着きで、おかあさんとの意志疎通ができるように見えました。

おかあさんはももねちゃんがお腹にいる時から 小さな大人、と思ってたくさん声をかけていたそうなんです。

その安心しきった感じや落ち着きに、赤ちゃんだから何もわかっていないということはないのだと氣付かせてもらいますね。

指談(ゆびだん)のリラックスや落ち着きのモデル役ができそうなのでした。

そして 講習会からお家に帰ると より意思表示がはっきりしたと感じるそうです。

指談(ゆびだん)の講習会は障がいがない人にも 役立つ、コミュニケーションの基本の講習会なんだなぁと思いました。  


Posted by まきの じゅんこ at 08:10Comments(0)指談の講習会指でおしゃべりの会