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2018年06月15日

場のちから



昨年後半から何度も伺っている生活介護のみなさんと

指談でおしゃべりをしました。

今回はこれまでとは大きく違う点がありました、


別のお部屋を使わせていただいて

個別におしゃべりをしました。
(スタッフさんも一緒に)

ソファーもふたつ あるし

机と椅子もある広いお部屋です。

どこに座ってもいいし、床にマットを敷いて

ごろんと寝るのもオッケーです。


Kさんとは何度かお話をしたことがありましたが

文字を書くと言うのはこの日が初めてでした。


ご自分の名前を漢字とひらがなで書いて 横になまえ、と書きました。

何個も書いてくれるその表情が素敵で

Kさんもとても嬉しそうな様子なのです。

魅力的な文字が並びました。。


場が変わることで表現の枠も変わるのだなぁと

思いました。

  


Posted by まきの じゅんこ at 19:44Comments(0)

2018年06月14日

19歳の想い


療育センターに 翌日も伺って ケンタくんとお話。

ずうっとここで生活しているケンタくんは もうすぐ19歳。

おかあさんに 僕のことばっかりじゃなくて

おかあさん自身の幸せを探して欲しい、と言いました。


困っていることはないとも。

不自由に見えても 心がとても自由なことに

感動します。  


2018年06月10日

瞬きで


鈴なりのライチ、初めて見ました。

高齢者のデイで Kさんに会いました。

寝たきりになっていらして 言葉は時たま出るそうです。


ご挨拶して 瞬きでお返事ができるか、見せていただきます。

お名前を尋ねて Kさんで合っていますか?

合っていたら いち、にのさん!で瞬きをしてください。

そう声をかけて 瞬きでお返事ができるか、どこか動くところがないか

Kさんの様子を見ます。

身体の痛みが あるかどうかも尋ねます。

瞬きで痛いところがあることを教えてくれました。

痛むのは頭ですか?首ですか?肩ですか?

背中ですか?と順番に聞いていきます。


Kさんは腰が痛いと伝えてくれました。

他にも痛いところがありますか?と聞いたら瞬きをしました。


坐骨神経痛の感じかも知れないと思って お聞きすると

瞬きで そうだよ、と教えてくださいます。


Kさんは脚が曲げられない様子でしたが

坐骨神経痛には脚の動きができる方がいいので

ストレッチを一緒にしてみました。

ご自身が動かないと思い込んでいる膝が

曲げられてKさん、ちょっとびっくりされた様子でした。


奥さんから、Kさんに聞いて欲しいことをスタッフさんに

頼んでいて Kさんの思いを指談で聞くことができました。


スタッフさんがKさんと瞬きでの会話に挑戦して

「あー、わかっているね。これからも話そうね」と

声をかけてくださいました。


  


2018年06月09日

沖縄で 指談 つづき


ほこぴーさんに 滞在中は どんな風にでも

指談のスケジュールを入れてくださったらいいですょと

伝えてありました。

それで 講習会の後と翌日の午前中にも

何人かの方とのお話を段取りしてくれました。


かれんちゃんは おしゃれが大好きなお嬢さん。

三年前にも宜野湾市で会っています。


この日はご両親と訪問の担任の先生 ヘルパーさんも一緒に

おしゃべりをしました。

膝のストレッチをお手伝いして 深く曲げた膝頭を

かれんちゃんの手で触ってもらいました。

その時、かれんちゃんは 驚いたように反応して

膝がわかった!と指談で教えてくれました。

ここが肩、ここが腕、肘がここで肘の下の腕、

そう言って指先の一本一本も触ってみると

自分の身体を捉えることができると聞きました。

ママがかれんちゃんにおしゃれなネイルをするのも

大好きって言いました。学校のお勉強も好きだそうです。

先生が同級生が読む本と同じ本を読み聞かせで読んでいて

それがいいということも わかりました。


3年ぶりでしたが 少し大人びたおしゃべりをした

楽しい訪問でした。


  


2018年06月08日

沖縄でおしゃべり


ともちゃんはご家族がとても丁寧にケアをされているお嬢さん。

夜、眠れない様子の時にどうして欲しいか、って尋ねたら

お母さんにベッドの横に一緒に少しの時間でいいから寝て欲しいと

指でおしゃべりしてくれました。


おかあさんが にっこりされて 「そうするんです、たまに」と

教えてくださいました。

なんだか 添い寝して欲しいのかなぁと 感じ取っていらしたそうです。

指談ではこんな風に 日常のさりげないことをお話しています。



療育園で生活するあきらさんにも会いに行きました。

お父さんも一緒におしゃべりに加わっていただき

困ってることがないか、尋ねたのですが

指談では「困らないの、私」という返事です。

「過ぎた時間よりもこれからの楽しみを考えるから

未来の楽しいことを考えていると困らないの」と言います。

お父さんが大好きで 会いに来てくれるのが嬉しくて

食事も本当は自分で食べられるのだけれど お父さんがいると

親孝行のつもりで 介助してもらって甘えるんだそうです。




たかしさんは 意識障害から回復途中の男性。

今回は端座位を奥さんと一緒にしました。

膝が直角に曲げられていて 足裏が床に (足を乗せる台でも)

しっかり着いた姿勢で ベッドの端に坐位を取ることは

脳幹を刺激して回復のスイッチを入れることで

座れるようになるための練習というだけではないのです。

脳幹の重さが頚椎と背骨に掛かる姿勢だから

回復のスイッチが入るのでしょう。

宇宙から帰還した宇宙飛行士の帰還プログラムにも入っていると

以前、内閣官房の医療スタッフさんに聞きました。


首を起こすことも大切です。

顔を上げて、と言うのもいいですね。

遠くを見てください、と言う方がたかしさんは

首を上手に起こせます。

そして上体を左右に大きく倒して刺激します。

倒れそう、と感じて 姿勢を戻そうとすることで

脳は回復するスイッチを入れるんだそうです。

  


2018年06月08日

沖縄で 指談



沖縄で 指でおしゃべりの会を 開いていただきました。

三年前にも宜野湾市で 開いてくださった鉾山さんと

お仲間が声をかけてくださって 那覇だけでなく、

宮古島からも 朝子さん、奥谷さんが参加されました。



見たことがあるけれど うまく読み取りができない、という場合には

どうしたらいいんでしょう?


私なんかに できるかな?

わからないだろうなぁ。という不安を手放して

思いは伝え合える、と信じきることも大切ですね。


心の目と耳をすませて 感じること。

心を落ち着かせて 感じるセンサーを開くこと。


それで 二人で組んで こんな体感をしてもらいました。

①一人が「この場所から動きたくない」と思って立つ。

その人の背中をもう一人がそうっと押すと 動かしずらいのです。

②次に「前に歩きたい」と思って立つと

見た目には一緒でも そうっと押すだけで軽く動かせます。


これは心が身体を動かす、氣の原理から説明ができます。


指談でも ご本人が◯ と伝えたいと思っている時には

読み取る人が ◯を描くと軽いタッチで動きます。

逆に◯と伝えたいのに□や△を読み取る人が描いてみると

氣がぶつかって指先の動きがゴツゴツして重くなります。



対話が成立するにはお互いが平らかな関係、

年齢や立場に関係なく 宇宙の同期生というか、

なんらかの違いがあっても 同じいのちなのだという感覚。


ありのまま、お互いが素晴らしい存在と認め合うことです。

エリックバーンの交流分析でいうところの

I’m OK. and You are OK.ということも大切です。


講習会には来られなくても 指でおしゃべりをして

思いを聞いて欲しいという方のご自宅や病院や療育園や

高齢の方の介護施設にも伺いました。 (つづく)