2016年03月11日

身体中で聞き耳

久留米では別の部屋にいる勇者さんたちにも お話を聞きました。

何人もの勇者さんが それぞれに活動をされたり横になったり。

お一人ずつ、身体の痛みがあるかどうか、困っていることがないか、

やりたいことはあるか、尋ねていきます。


ご自身でハイとかいいえという返事ができる方もいらっしゃるし、

わかりやすい返事ができない方もいます。

それでも指談でおしゃべりをしていくと表情にも変化が現れてきます。


Sさんは手を人に持たせることは苦手のようでした。

みみの魔法、といって響さんから教えてもらったように 頬に手を当てることは

なぜか、大丈夫でした。

いいよ、という返事の時に手のひらでも決まったポーズがあるように見えました。

指を伸ばしたまま揃えてつんつん、とするときと 握り拳のようにしてその指を

ご自身のもう一方の手のひらにパンと当てるときと、拳のようにした手の甲を

もう一方の手のひらにパンとする、三つのポーズです。

指談で この合図が出るときの氣持ちを教えてください、というと

それぞれの言葉=氣持ちの時には決まったポーズをされることがわかりました。


こうして 指でおしゃべりが始まって、次々に聞き取りをしていると

その部屋の雰囲氣が変わるのを感じます。


他のメンバーさんは それぞれに自分のやりたいことに向き合っていますが

身体中を耳にしているように 聞き耳を立てる感じがしました。

そして次は私よ、その次に俺!というように自然に順番が決められていく感じも。

もちろん声を出して打ち合わせをするわけではないのですが ご自分たちで

流れがよい感じで立候補するように順番を打ち合わせしているかのようでした。


言葉が出せなくても会話、対話が成立することを スタッフさんも感じ始めています。

支援の関わりの質が上がるかも知れません。

ご本人の希望を取り入れた支援がいっそう進むと(これまでが違うという意味ではなく)

お互いにこれまで以上にいい関係が築けると思います。

つづく


同じカテゴリー(深い想い)の記事画像
19歳の想い
沖縄で 指談 つづき
早送り
なぎちゃん
きらきらした言葉
ぼくだけだよ。
同じカテゴリー(深い想い)の記事
 19歳の想い (2018-06-14 17:21)
 沖縄で 指談 つづき (2018-06-09 10:56)
 早送り (2018-03-28 09:58)
 なぎちゃん (2018-03-10 01:34)
 きらきらした言葉 (2018-03-08 21:03)
 ぼくだけだよ。 (2018-03-07 21:45)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。